誰もが自分の就く仕事ができれば長い目で見て安定した仕事であってほしいと思うものです。
世の中の雇用を不安定にするのは不景気だけではありません。
最近ニュースにもなっている人口知能の発展。
今まで人がやっていた仕事を機械ができるようになることで仕事が減っていくことが騒がれています。
誰でもできること・機械でもできること・単調な作業・量をこなすだけの仕事。
こういった仕事は将来、人口知能や機械に置き換えられていくと言われています。
【これから20年なくならない仕事】
オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授たちが「未来の雇用」という論文を発表し話題になりました。
外部リンク:未来の雇用(英語の論文です)
人口知能や科学技術の発展、雇用の変化についての論文です。
この論文の中にこれから10~20年、なくならない仕事ランキングが記載されています。
この論文では米国の702種類という膨大な職種を対象にランキングしています。
つまりこのランキングの上位100は、「これからなくならないであろう仕事ベスト100」なわけです。
今回はベスト100の中から、療育に関わる仕事はランキングされているのか見てみたいと思います。
【これから20年なくならない療育の仕事】
6位 作業療法士(OT)
リハビリ職種のひとつである作業療法士がベスト10に入っていますね。
作業療法士は国家資格であり、資格を持った人しかできない仕事です。
手に職をつけるという意味でも有意義な職種ですね。
補足記事:作業療法士とは?
8位 医療ソーシャルワーカー
ソーシャルワーカーが8位です。社会福祉士とも言います。
社会福祉士も国家資格です。
こちらは資格がなくてもソーシャルワーカーの業務自体はできます。
24位 臨床心理士、スクールカウンセラー
療育に直接的に関わることは少ないですが、発達障害のグレーゾーンのお子さんが対人関係に悩んだとき、相談できる場所は大切です。
40位 特別支援学校教師
特別支援学校の先生もベスト100位内ですね。
特別支援学校の先生も、教員免許+αで特別支援教育の資格が存在します。
資格はなくても業務可能ですが、あるほうが専門性は高まるでしょう。
46位 看護師
医療現場の中心の看護師もなくならない仕事のようですね。
ちなみにこのランキングの看護師は正看護師を指します。
90位 理学療法士(PT)
リハビリの国家資格である理学療法士は90位でした。
補足記事:理学療法士とは?
ちなみに・・・
この論文では5位に聴覚訓練士、31位に言語病理士(SLP)がランクインしています。
これらにぴったり当てはまる職種は日本にはなく、最も近い職種はリハビリの国家資格である言語聴覚士(ST)です。
ですので言語聴覚士もベスト100位に内に入っていると考えることができるでしょう。
補足記事:言語聴覚士とは?
【なくなる仕事】
ちなみにこのランキングのワースト1~5位、つまり「これからなくなるかもしれない仕事ベスト5」は、
1.電話販売員
2.不動産登記の審査員
3.手縫いの仕立て屋
4.コンピューターを使ったデータ収集係
5.保険業者
でした。
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