障害を持つお子さんを支援する仕事というのはどういった感じなのでしょう?
障害を持ったお子さんに対する教育・保育・医療ケア・社会的ケアなどの支援をひっくるめて療育と言います。
障害を持ったお子さんとは、
肢体不自由などの身体障害や知的障害だけでなく、
視覚や聴覚の障害、自閉症や学習障害、ADHDなども含みます。
療育に関わる仕事は主に3つに分かれます。
1つ目は教育系の職種です。
特別支援学校の先生や幼稚園・保育園の先生などです。
2つ目は医療系の職種です。
看護師やリハビリ職などが該当します。
3つ目が福祉系の職種です。
ソーシャルワーカーや指導員、介護士などです。
【共通すること】
どんな職種かでその仕事に就く方法や仕事内容は異なります。
ここでは療育に関わる仕事全般に言えることを書いてみます。
ちなみに小児科の医者も療育に関わるスタッフと言えばスタッフですが、他の職種と比べると共通事項が少ないので除外します。
☑安定した仕事
療育に関わる仕事の大きな魅力の一つに安定があります。
毎月安定したお給料がいただけます。
商品を売ったり特定の物を作ったりする仕事ではないのでこの分野の仕事が急になくなることは稀でしょう。
長いスパンで勤めることができる仕事と言えます。
☑専門的な仕事
療育の分野というのは専門的な仕事に分類されるでしょう。
職種によっては資格が必要な場合がありますし、
そうでなくても専門的な知識は必須です。
専門的な分野なので、転職も比較的容易です。
☑社会的意義
療育に関わる仕事の最も大きな特徴だと言えます。
「困っている人の力になりたい」「社会に貢献したい」といった仕事の意義を見出しやすいです。
「誰かのためになっている」という手ごたえを感じやすい仕事です。
【療育の仕事に就くのはこういうイメージ】
療育の仕事に就くというのはどういう生活・人生なのでしょう?
イメージをまとめてみます。
☑専従的
療育の仕事に就く場合、大学などで資格を取得したり専門的な勉強をしていることになります。
そのため就職した時点で自分が就く業務というのはだいたい決まっています。
看護師なら看護業務でしょうし、教師なら教育でしょう。保育士なら保育です。
看護師で就職したのに異動で明日から保育士にといったことは起こりません。
そいう意味では理不尽な異動や人事配置で業務がガラッと変わることは少ない仕事です。
☑平凡な収入
療育に関わる仕事とというのは良くも悪くも収入は平凡です。
たくさんのお金を稼げるわけではないですが、困窮することもない収入です。
☑共働き家庭か?
療育に関わる仕事の場合、収入的にだいたいが夫婦共働きの世帯となるでしょう。
一人が働き、一人が専業主婦(主夫)というスタイルは特に子供が生まれると厳しいかもしれません。
☑仕事復帰は容易
女性の場合、出産や育児で一度仕事を離れた後にどうするかというのは大きな問題ですよね。
療育に関わる仕事は専門的、つまり手に職をつけた仕事なので復帰が比較的容易です。
育児休暇を取得したり転職したりが比較的行いやすいでしょう。
☑残業はないこともないが
職種によっては残業もないことはないでしょう。
しかし療育分野の仕事は基本的に世の中の仕事と比べると圧倒的に残業は少ないでしょう。
【まとめ】
仕事というは人生の選択の中で重要なものの一つです。
自分がいかに幸せでいられるか。
社会にいかに貢献できるか。
仕事にはその両方が重要です。
やりがいを感じながら、自分が成長しながら、それが収入に結び付き結果として社会に貢献できる。
同時に出産・育児、仕事以外の時間や人間関係も大切にできる。
そのような仕事に就ければ、それは人生の幸せの一つの形でしょう。
療育という仕事を、将来の進路や将来の仕事の選択肢として考えてみてもいいかもしれませんね。
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