パソコンにスイッチを接続するためのスイッチインターフェースを作ります。
スイッチインターフェースを用いることで、パソコンをスイッチで操作できるようになります。
前回の記事までで、スイッチインターフェースを自作する上での構想や必要な基礎知識を書きました。
前回の記事:パソコン用スイッチインターフェース自作3.コントローラーを分解
【必要な物をそろえる】
スイッチインターフェースはパソコンとスイッチを橋渡しする機器であることは以前書きました。
しかしながらパソコンに接続する機器を一から作るのはたいへんです。
そのようなときは、パソコン用ゲームコントローラーを使うと最小限の作業でスイッチインタフェースが作れます。
今回はスイッチを一つ接続できるインタフェースを想定して材料を準備します。
スイッチを複数つなげる場合は+αで材料が必要です。
必要な物をリストアップしていきます。
いずれもアマゾンなどのネットで買えるものです。
【道具】
作製に必要な工具をみていきます。
☑はんだごて
はんだごては最も必要な道具です。
☑ドライバー
コントローラーを分解するときに使います。
各々が準備したコントローラーによりますが、プラスドライバーがあればいいでしょう。
☑ピンバイス
プラスチックに穴をあけられるドリルです。
ない場合はカッターナイフやドライバーでグリグリと無理やり開けることもできなくはないです。
しかし力が無駄に必要だったり危なかったりするので、できればピンバイスはそろえておきたいです。
☑ニッパ
リード線を切るときに使います。
ない場合はハサミでも代用可能です。
☑テスター
回路がつながっているかテストする機械です。
なくてもいいです。あればいいかなあとは思います。
☑パソコンとスイッチ
できあがった機器が実際に使えるか接続してみましょう。
スイッチは3.5mmイヤホンジャックの端子であるものを準備しましょう。
【材料】
次に材料を見ていきます。
☑コントローラー
最も重要な材料です。
USB端子で接続できるパソコン用のゲームコントローラーを購入しましょう。
コントローラーの形はなんでもいいです。ファミコン型でもプレステ型でもOK。
「windows10対応」など書かれているので、自分のパソコンに合った機種を選びましょう。
コントローラーは事前にパソコンに接続し、実際に動作するか確認しておきましょう。
作業をしたあとにうまく動作しないと、作り方が悪かったのかコントローラー自体が原因なのかわからなくなるので。
はじめてパソコンにコントローラーをつなぐ際、パソコン画面上に「デバイスのソフトウェアをインストールしています」などの吹き出しが出ることがあります。
パソコンが機器を認識するための初期動作です。
ほとんどは自動でパソコンがやってくれるのでしばらく待つだけでOKです。
ここがうまくいかない場合は、パソコンかコントローラーの故障、あるいは機器同士の相性が悪い可能性があります。
別のパソコンにつないでみるなど試しましょう。
☑はんだ
電子回路をつなげる際に使う、はんだごてで溶かして使う合金です。
今回の作業では少ししか使わないので、量は一般的に販売されているもので大概OKです。
☑リード線
電気を通す線。これをはんだでコントローラーの基盤とくっつけます。
☑3.5mmイヤホンジャック(メス)
普通のイヤホンジャックはオス、差し込む方をメスと言ったりします。
日常ではあまり目にする機会はないですが、このイヤホンジャックのメスが必要になります。
アマゾンなどでも手には入ります。
【費用は?】
道具は「あればいいな」という物も含めて先ほど書きました。
必要最低限を考えるとはんだごて・ドライバー・ピンバイスです。
どこで買うかにもよりますが、だいたい
はんだごて1000円
ドライバー100円(100均にあるので)
ハサミ100円(100均にあるので)
ピンバイス1000円
と考えて2000円ちょっとで道具は揃います。
まあ、ドライバーとハサミはすでに持っている人が多いかもしれませんね。
材料の方は先述した物はいずれも必要です。
コントローラーが安いものなら1000円くらいです。
材料は合計2000円くらいでそろうでしょう。
ただし、電子工作の部品は10個入りなどまとめて売られていることもあるので、単品で買うかまとめて買うかで値段は変わるでしょう。
まとめると、
道具代2000円
材料代2000円です。
2個目以降も作るなら、材料費だけで作れますね。
次の記事:パソコン用スイッチインターフェース自作5.基盤のはんだ付け