自閉症やADHDをはじめとした発達障害児に関わる仕事ってどんな感じなのでしょう?
一口に発達障害に関わる仕事と言ってもいろいろあります。
直接的に発達障害のお子さんに関わる仕事と言うと
・療育施設の保育士さん
・小、中学校の支援クラスの先生
・小児分野のリハビリの先生
このあたりになってくると思います。
療育とは障害を持ったお子さんへの様々な支援をひっくるめて言います。
療育を行う施設が療育施設です。文字どおりですね。
規模にもよりますが、通常の保育園では発達障害のお子さんというのは多くても2,3人ではないでしょうか。
一方で、療育施設は障害(発達障害以外も含む)を持ったお子さんが対象です。
療育施設に勤める保育士さんは他の保育士さんと比べ圧倒的に障害を持ったお子さんと接する機会が多い。まあ、そういう職場なので当たり前と言えば当たり前なのですが。
障害の様相というのは人によって非常に様々。
療育施設に勤める保育士さんは普通の保育園以上にその子その子に合った個別の対応が必要とされます。
障害を持ったお子さんの教育の場は、普通小学校・支援クラス・特別支援学校。このあたりが主なものです。
支援クラスは普通小学校の中にあるクラス。
特別支援学校は障害を持ったお子さんが通う学校です。
発達障害のお子さんの知的レベルは非常に様々。
重度の子もいれば軽度の子もいます。平均より非常に高いIQを示す子もいます。
特別支援学校はより濃厚なサポートが必要なお子さんが通う傾向があるので、知的障害が軽度以上だったり身体面に障害がないお子さんはあまり行かないです。
一方で知的に障害がなくても、発達障害の特性により集団生活が難しい場合は支援クラスを使うこともあります。
発達障害のお子さんを幅広く見れるのは、支援クラスの先生でしょう。
支援クラスの先生は発達障害に特性を理解した上での指導・教育が必要となります。
支援方法は様々ありますが、構造化やソーシャルスキルトレーニングなどは押さえておきたいところです。
小児分野のリハビリの先生というのも発達障害に関わる仕事のひとつですね。
病院よりも、療育施設に勤めるリハビリスタッフが発達障害に関わる機会は多いでしょう。
保育士や教師が同時にお子さん複数名を指導するのに対し、
リハビリスタッフはマンツーマンが基本となります。
言葉やコミュニケーションの指導は言語聴覚士。
手先の器用さや運動面の指導は作業療法士が関わってくるでしょう。
発達障害児に関わる仕事は医者やソーシャルワーカーや臨床心理士など他にもいろいろあります。
しかしながら発達障害児に日々直接的に関わる仕事となると今回とりあげた施設の保育士・支援クラスの教師・小児のリハビリあたりになるのかなと思います。
いずれの仕事も共通する知識や技術はありますが、やはり資格も違えば分野も違う仕事なので向き不向きもずいぶん異なるでしょう。
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