5歳児の発達

-

5歳児のしつけの仕方・子育ての方法|子供の発達心理学より

公開日:2020年5月16日


 
 

5歳児のしつけ(躾)

子供の発達には個人差はありますが、傾向として

5歳頃は自分で考える力、
自発的に行える力を
大切にしてあげます。

きちんと挨拶をする。
毎日歯を磨く。
おもちゃは片付ける。

そういった「しつけ」を、

ただ言われたからやるのではなく、
なぜそれをするのかという理由も含めて理解してもらいます。

 
 
 

子供の発達の背景

5歳頃になってくると、
ずいぶんと大人の言っていることもわかってきます。

幼い頃のように、
「言っても走っていくから抱っこしておかないといけない」
「常に目を離せない」
ということも減ってくるでしょう。

もちろん今まで通り、
自制心や規則正しい生活を促すしつけは必要です。

しかし5歳頃は、行動だけでなく、
一歩踏み込んでその理由にも注目してもらう時期と言えます。

各種発達検査を参考にすると、
5歳頃の言語発達では物事の理由を説明することができるようになってきます。

例えば
「なぜ寝る前に歯磨きをするのか」に対して、

「しないとお母さんに怒られる」ではなく、
「虫歯になってしまうから」と言えるということです。

このように、
しつけの本質について子供と共有できるのが5歳頃です。

 
 
 

しつけの仕方

5歳児のしつけでは「本質の理解」を大切にしていきます。

例えば5歳頃は、発達心理学的には
レジで店員さんとの簡単なやりとりも可能になってくる時期です。

簡単なやりとりとは、
大人があらかじめお金を渡しておき、
子供がお金を店員さんに渡し、品物とお釣りを受け取るようなやりとりです。

品物を受け取るとき「ありがとうございます」と子供が言えたとします。

あとから親子で
「上手に買い物できたね。
ありがとうございますってきちんと挨拶すると、
きっとお店やさんも嬉しいね」

というように、
「何をするか」だけでなく
「なぜするか」について話し合う機会を設けます。

 
 
 

おわりに

5歳頃というのは
子供同士のコミュニケーションも活発になります。

時には子供同士のトラブルもあるかもしれません。

もしも子供がケンカをして帰ってきたら、優しく受け止めてあげましょう。

そして相手はどんな気持ちだったから、
自分はどんな気持ちだったかを聞いてあげましょう。

相手の気持ちを考えるだけでなく、
自分の気持ちを振り返ることができはじめるのも、
5歳頃の発達の傾向です。

 
 
 

その他の記事

 
 
 

参考資料

『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧

-5歳児の発達
-

テキストのコピーはできません。