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およそ0歳児の読み書き計算につながること
子供の成長において、後の学習につながる「読み」「書き」「計算」は親の関心事の1つですね。
初めて文字を読めた・書けたとき、親からすれば感動ものですよね。
しかし当然ながら0歳頃は読み書きなんてまだ早すぎますよね。
0歳頃って、読み書き計算の成長のために何かできることってあるのでしょうか?
「文字を読む」という行為は、つまるところ「形を認識する」ということです。
「文字を書く」という行為は、「手先を自由に使って形を描く」と捉えることもできます。
「数える」という行為は、「対象の物を1つ1つ認識できる」ということが土台になります。
このように考えると、
絵本やおもちゃに興味を持って、お父さん・お母さんと楽しく、たくさん目や手を動かすことが良い刺激になるでしょう。
以下、目安をもう少し具体的に。
0歳児の読み・書き・計算の発達
絵に興味を持つ
文字は平面に書かれたものです。
この「書かれたもの」に興味を持ち認知することから読み書きは始まります。
そういう意味では、幼い頃はまず絵本などの絵に興味を持つことが最初のステップになるでしょう。
具体的には、絵本の絵に視線を向けたり、絵を指さしたりといった様子が見られるかです。
点々を書く
0歳という時期は、まだまだ鉛筆でお絵描きという時期ではありませんよね。
それでも強いて挙げるなら、
0歳頃は鉛筆やクレヨンを紙にトントンと当てて点々を紙に書くことができるでしょう。
当然これらは座ったり物を持ったりとある程度体の発達も必要ですから、同じ0歳でも0歳後半頃の話になるでしょう。
物を隠してみせてもわかる
その子の好きな物が目の前にあります。
大人がその物を箱に入れて蓋をしてみます。
あるいは、物の上に布を被せて物が見えないようにします。
物が隠れても、そこに物が存在することがわかっていて、物を探そうとできるかどうか。
目に見えることだけが真実ではありません。
たとえ目に見えなくても、そこに何かが「ある」と想像できるかどうか。
こういった抽象的な思考・イメージができることが、後に物を数えたり計算したりといった概念につながっていきます。
おわりに
子供の発達には個人差があります。
ペースも様々で、1つの側面だけでその子の全体を語ることはできないものです。
あくまで参考程度に、その子自身のペースを大切にしてあげましょう。
また、子育てにおいては気になることを気軽に相談できる環境も大切です。
子供の成長が気になったら、一人で悩まず相談する一歩を踏み出してみましょう。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧