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割合観念の発達段階
前のページで割合の発達に関する概要を述べました。
このページでは割合の概念について発達段階を見ていきます。
割合の発達段階は以下のようなものが考えられます。
このうち、0~Ⅰは1要素のみを量化、Ⅱ~Ⅲは関係性を量化できる段階と考えられます。
発達段階
段階0
段階0は、そもそも割合の観念が難しく課題が成立しない段階です。
段階Ⅰ
段階Ⅰ・A
段階Ⅰ・Aは、単純に当たりの数が多いほうを選べば解決できる段階です。
例えば「赤1・白4」「赤4・白1」の比較、「赤3・白3」「赤2・白4」の比較などです。
これらは割合を正確に比較しなくても、単純に当たり(赤)の数が多いほうの袋のほうが当たりやすいくじ引きとなっています。
段階Ⅰ・B
段階Ⅰ・Bは、当たりの数が同数なのではずれの数にも着目しないといけない段階です。
例えば「赤1・白1」「赤1・白2」の比較、「赤4・白1」「赤4・白2」の比較などです。
段階Ⅱ
段階Ⅱ・A
段階Ⅱ・Aは、1つの袋の中の当たり・はずれの双方に注目しないといけない段階です。
例えば「赤3・白4」「赤2・白1」の比較、「赤2・白3」「赤1・白1」の比較などです。
段階Ⅱ・B
段階Ⅱ・Bは、それぞれの袋のくじの総数は異なっても、当たり・はずれの割合は同数のケースです。
例えば「赤1・白1」「赤2・白2」の比較、「赤1・白1」「赤4・白4」の比較などです。
当然これらはくじの本数は異なりますが、いずれも当たり・はずれが1:1となっており確率は同じと言えるでしょう。
段階Ⅲ
段階Ⅲ・A
段階Ⅲ・Aは、簡単な比例関係を解決できる段階です。
例えば「赤1・白2」「赤2・白4」の比較、「赤2・白4」「赤3・白6」の比較などです。
段階Ⅲ・B
段階Ⅲ・Bは、簡単な比例関係からずれている課題を解決できる段階です。
例えば「赤1・白2」「赤2・白3」の比較、「赤2・白1」「赤3・白2」の比較などです。
段階Ⅳ
段階Ⅳは、計算を行わないと解決が難しい課題を解ける段階です。
例えば「赤2・白3」「赤3・白4」の比較、「赤3・白4」「赤4・白5」の比較などです。
割合の理解と年齢
以下、上記の段階を踏まえ年齢別に割合の理解の発達を見ていきます。
参考資料
伊藤朋子、椎名乾平(2013)『デザインと心理学の架け橋』(心理学評論刊行会)2024年10月26日閲覧


