言葉の発達における要約する力
子供の言葉の発達過程において、説明を要約できる段階があります。
定型発達において、子供は6歳頃から相手の立場に合わせて説明を要約できるようになっていくと考えられます。
解説
幼児期の会話の発達
子供の言葉の発達、とりわけ会話に着目した検査に「質問―応答関係検査」というものがあります。
この検査では定型発達における子供の発話特徴をいくつか取り上げており、そのうちの1つが「要約」になります。
要約する力は、幼児期から学童期にかけて獲得される会話の特徴と考えられます。
要約とは
会話やコミュニケーションにおいて、話を要約する力は重要です。
「要約」とはつまり相手の知っていることと知らないこと(あるいは知りたいことやそうでないこと)を把握し、それに合わせて伝える内容を調整できることです。
言葉の発達過程として、子供は要約する力が最初は不足しています。
しかし言葉が増え、情報の取捨選択ができるようになることで発言内容を要約できるようになっていきます。
話を要約できる力の背景には、情報をまとめる力だけでなく、聞き手がどんな情報を必要としているか読み取れる力も関わります。
質問に対して答える力の発達
質問応答関係検査によると、要約する力は5~6歳頃に身についてくると考えられています。
この時期には相手が知っていることと知らないことを推し量る力が備わりつつあるとも考えられます。
つまり相手に合わせて自分の話す内容を変える「メタ的」な力が獲得されつつあると言えるでしょう。
このため5~6歳頃の会話は「メタコミュニケーションの段階」とされています。
幼児期の会話の特徴一覧
参考資料
『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧
『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧


