【目次】 [close]
専門機関で行われるソーシャルスキルトレーニング(SST)の例
- アイコンタクト
- 相手の気持ちを考えた接し方
- あたたかい言葉かけ
- 意見や考えの伝え方
- 気持ちのコントロール
- 声の大きさ
- 自己紹介
- 質問の仕方
- 社会的問題解決
- 上手な断り方
- 上手な頼み方
- 上手な話の聴き方
- 対人距離
- 仲間の入り方
- 話の始め方
- ルールの順守
療育施設など専門機関で行われているソーシャルスキルトレーニング(SST)の例としては、上記のようなものがあります。
解説
ソーシャルスキルトレーニングの研究動向
日本LD学会に、ソーシャルスキルトレーニングの実践研究を集め分析した論文があります。
この論文では、国内で自閉症スペクトラム障害児に対してどういったソーシャルスキルトレーニングが行われているのか、その傾向を見ることができます。
そしてソーシャルスキルトレーニングに際してどういったソーシャルスキルを訓練するのか。
つまり標的スキルについては冒頭のようなものが挙げられています。
ソーシャルスキルトレーニングにおけるアセスメント
冒頭にて標的スキルの具体例を挙げましたが、実際その子にどういった介入を行うかは、客観的な評価・分析によって選定されることが望ましいでしょう。
ソーシャルスキルトレーニングの機能的アセスメントは、問題行動の生起や維持・習慣化に影響を及ぼす背景を三項随伴性の枠組みにて考えていきます。
三項随伴性の枠組みとは、「先行事象」「問題行動」「結果事象」の三項で対象児の問題行動を分析する方法です。
例えば級友を不必要に「つつく」問題行動がある児がいるとします。
この児について三項随伴性の枠組みで考えると、
「級友が隣にいるが関わり方がわからない」(先行事象)
↓
「級友をつつく」(問題行動)
↓
「級友が(拒否感という形で)注目する」(結果事象)
という間違った関わり方が考えられます。
ここから、(正しい方法で級友に注目を向けてもらうため)「友達への話しかけ方・会話への入り方」がソーシャルスキルトレーニングの内容として考えられます。
このように、機能的アセスメントを行った上でソーシャルスキルトレーニングの内容を選定することは、問題行動の低減も促すことが期待できます。
参考資料
半田健(2019)『日本における自閉スペクトラム症児を対象としたソーシャルスキルトレーニングに関する研究動向』(一般社団法人 日本LD学会)2025年8月26日閲覧
岡島純子、谷晋二、鈴木伸一(2014)『通常学級に在籍する自閉性スペクトラム障害児に対する社会的スキル訓練 : 般化効果・維持効果に焦点を当てて』(一般社団法人 日本認知・行動療法学会)2025年8月26日閲覧
『ソーシャルスキルトレーニング絵カード』(エスコアール)2025年7月26日閲覧

