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ソーシャルスキルトレーニングの般化
ソーシャルスキルトレーニング(SST)の課題の1つが、指導効果の般化・維持です。
ソーシャルスキルの般化は、トレーニングに伴い自然に生じるとは言い難いです。
指導の際に般化を促進する要素を積極的に取り入れる必要があると考えられます。
解説
ソーシャルスキルトレーニングとは
「ソーシャルスキル」とは「効果的な対人コミュニケーションに必要な言語的および非言語的行動」と考えられます。
つまりソーシャルスキルトレーニングとは、効果的な対人コミュニケーション方法を学ぶことと言えます。
ソーシャルスキルは「社会的スキル」、ソーシャルスキルトレーニングは「SST」とも呼ばれます。
自閉症スペクトラム障害(ASD)やASDの特性が比較的高い子は、ソーシャルスキルに苦手さを示すケースが考えられます。
ソーシャルスキルトレーニングの研究動向
日本LD学会に、ソーシャルスキルトレーニングの実践研究を集め分析した論文があります。
この論文では、幼児期あるいは学童期の自閉症スペクトラム障害児を対象にしたソーシャルスキルトレーニングの動向を分析しています。
つまり国内で自閉症スペクトラム障害児に対してどういったソーシャルスキルトレーニングが行われているのか、その傾向を見ることができます。
これによると、ソーシャルスキルトレーニングについて、近年は指導効果の般化・維持に着目する研究が増えつつあることがわかります。
ソーシャルスキルの般化・維持
ソーシャルスキルトレーニングはスキルの般化と維持が比較的難しいアプローチと言えます。
つまりSSTは訓練場面で身に付けたことがなかなか実生活ではできていないというケースが少なくありません。
このため、SSTを行う場合は実生活でもスキルを使えるような促し・介入の工夫が重要になっていきます。
具体的には介入前後のソーシャルスキルの客観的評価や、訓練終了後しばらくしてからの状態を評価するなどです。
このように、SSTを行う場合は般化のためのアプローチを指導者が積極的に計画する必要があると言えます。
参考資料
半田健(2019)『日本における自閉スペクトラム症児を対象としたソーシャルスキルトレーニングに関する研究動向』(一般社団法人 日本LD学会)2025年8月26日閲覧
『ソーシャルスキルトレーニング絵カード』(エスコアール)2025年7月26日閲覧


