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子供の会話・応答の特徴と発達
子供の話し方・表現力は年齢によっていくつかの特徴があります。
これら特徴を知ることは、子供の発達段階はそれを踏まえた会話の仕方を考える上で役立つでしょう。
このページでは、年齢別に子供がどのような話し方をするのか見ていきます。
解説
子供の言葉の発達、とりわけ幼児期の会話に着目した言語検査に「質問―応答関係検査」というものがあります。
この検査では定型発達における子供の発話特徴をいくつか挙げています。
「質問―応答関係検査」の解釈を参考に、子供の発話の特徴を年齢別に挙げていきます。
年齢別で見る特徴
2歳前半
- 現前事象の会話(今・ここの話題を話す)
- わからないことに対する「無反応」(黙ってしまう)
- 模倣(質問の一部を模倣し回答してしまう)
2歳後半
- 自己経験に引き寄せられた会話(一般的・客観的話ができない)
- 非現前事象の会話(今・ここ以外の話題も話せる)
- 「わからない」の表出(わからないときは「わからない」と言える)
- 保続(今の答えに関係がない、前の質問に関する言葉が出てしまう)
3歳前半
- 連想的な叙述(会話の一部に反応して話題が派生することで、相手の会話の意図から外れてしまう)
- 話題が逸れる会話(話がとんでしまう)
- 自問自答・独り言・「~かもしれない」という表現
3歳後半
- 話題の継続性(話題に沿って会話を続けられる)
- 冗長性のある発話(発話量は多いものの全体としては要素が不十分で、時間軸が前後したりする)
- 範列的な表現(一部の語句を入れ替えただけで、文章形式自体は同じ表現を使いまわしているような発話)
4歳
- 系列的説明(話す内容の構成要素をほぼもらさず、かつ時系列に話せる)
- 語義質問(質問の内容を理解するために質問を返す)
5歳
- 詳細な説明(物事の構成要素を網羅しながら全体的に詳しく述べる)
6歳
- 要約的説明(相手の知っていることと知らないことを把握し、それに合わせて伝える内容を調整できる)
各特徴の解説
参考資料
『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧
『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧


