説明する力の発達段階
子供の表現力・説明する力は、ダラダラと長いものから次第に要を得た表現へと成長していきます。
その子の説明能力がどういった段階かで、大人の対応も変えることが有意義でしょう。
例えば語彙力や表現力が不十分なうちから、要約した短い表現を求めても酷です。
そういった時期はまずはその子のペースでたくさんの言葉を出す経験が大切になります。
このページでは、説明する力から見た、子供の言葉の発達を見ていきます。
解説
子供の言葉の発達、とりわけ会話に着目した検査に「質問―応答関係検査」というものがあります。
この検査では定型発達における子供の発話特徴をいくつか挙げています。
説明に関する力として代表的なものは、「冗長性」「系列的説明」「詳細な説明」「要約的説明」などです。
以下、それぞれ見ていきます。
説明能力に関する特徴
冗長性
「冗長性」とは、ダラダラと長く話す様子のことです。
3歳後半頃に見られ、その後は徐々に減少し適切な量の説明が可能となっていきます。
系列的説明
「系列的説明」とは、物事のポイント押さえながら説明することで、4歳頃から見られます。
このようなポイントを「構成要素」と言います。
系列的説明が可能になると、簡単な時系列に沿った説明(1日の出来事など)が可能となっていきます。
詳細な説明
「詳細な説明」とは系列的説明をさらに詳しく述べることができる状態です。
先述の冗長性のある説明がダラダラと話して話題が脱線する、過剰な内容と不足な内容のムラが目立ちます。
これに対して詳細な説明は話題に沿って詳しく述べることができます。
詳細な説明は5歳頃から見られます。
要約的説明
要約的な説明は6歳頃から見られます。
詳細な説明を状況に応じて取捨選択し、過不足のない説明にすることができます。
幼児期の会話の特徴・分類
参考資料
『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧
『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧



