育児・教育コラム

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意味ネットワークの段階とは?|子供の言葉の発達

公開日:2024年4月5日


 
 

意味ネットワークの段階とは?

 「意味ネットワーク」の段階とは、幼児期の会話能力の発達段階の1つです。

 意味ネットワークの段階は、子供が質問に対して言葉で答えることができるようになり、会話が成立していきます。

 
 
 

解説

子供の会話能力の発達と評価

 幼児期の言葉の発達を見る検査、とりわけ口頭での質問に対して口頭で答える力を見る言語検査に「質問―応答関係検査」があります。

 質問応答関係検査は、幼児期の会話能力を評価する検査の1つと言えます。

 この検査では幼児期の会話能力を4つの段階でとらえています。

 「意味ネットワーク」はその段階の1つになります。

 
 

意味ネットワークの段階の特徴

 「意味ネットワーク」とは言葉の意味がネットワークを形成してくことです。

 「犬は動物」「チワワは犬」という知識があれば、「チワワは動物である」ということを導き出せます。
 このような処理は意味ネットワークが関わります。

 意味ネットワークの段階では子供が非現前事象の事柄を話したり、言葉での質問に対し言葉で答えることが可能となっていきます。

 また、なぞなぞやしりとりなど言葉遊びも可能になっていきます。

 意味ネットワークの段階は、言葉でのやりとりという言語世界の自立性・独立性が獲得される段階と言えます。

 
 

意味ネットワークの段階の年齢

 意味ネットワークの段階は3歳後半~4歳頃と考えられています。

 この段階では話題の継続性も獲得されていき、会話が話題に沿って続くようになっていきます。

 一方で、状況に合わせて話を「要約」することは困難であり、これらは次の段階に獲得されていきます。

 
 
 

幼児期の会話の4つの発達段階

 
 
 

参考資料

『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧

『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧

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