音韻意識

音韻意識の評価・課題一覧|子供の言葉の発達

公開日:2024年4月4日


 
 

音韻意識の評価

 音韻意識を評価するための課題を段階ごとに見ていきます。

 
 
 

解説

音韻意識とは?

 音韻意識とは、言葉の音の区切りに対して意識できることです。

 音韻意識があることで、私達は音韻の操作を行うことができます。

 音韻操作能力があることで、私達は 例えば「りんご」という言葉の1番目の音は「り」、2番目は「ん」、3番目は「ご」であることがわかります。
 そして「りんご」の「り」と「りす」の「り」は同じ音であり同じ文字であることもわかります。

 音韻意識と音声産出(正しくその言葉を言うこと)の力は相関があると言われています。
 同様に、音韻意識と文章の読解にも相関があると言われています。

 音韻意識は言葉を話すこと・読み書きに重要な力と言えます。

 
 

音韻意識の評価

 音韻操作能力には以下のような3つの力が含まれていると考えられています。

  • モーラ分解(その単語がいくつのモーラでできているかわかる力)
  • 音韻抽出(各モーラがどういう音であるか認知する力)
  • 音と仮名の対応(音と文字をマッチングさせる力)

 つまり音韻意識の評価にはモーラ単位での分解・抽出が重要です。

 さらに「きゃきゅきょ」など拗音の読み書きのためにはモーラよりも踏み込んだ音素単位の認知も重要と考えられます。

 幼児期は音韻意識が発達する時期です。
 幼児期は音節分解からモーラ分解へと音韻意識が発達していく時期なので、これらの経過を評価・把握してあげることは重要でしょう。

 
 
 

音韻意識の課題一覧

音声産出課題

 
 

音韻分解課題(モーラ分解)

 
 

音韻抽出課題(モーラ抽出)

 
 

音削除課題

 
 

逆唱課題

 
 

母音同定課題

 
 
 

参考資料

『仮名読みの獲得過程に対する音韻操作能力の関与』(日本音声言語医学会)2024年1月26日閲覧

『健常児における音韻意識の発達』(日本コミュニケーション障害学会)2024年1月27日閲覧

『幼児における音声産出能力の発達と音韻意識の関係』(日本コミュニケーション障害学会)2024年1月20日検索

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