ソーシャルスキルトレーニングの維持・般化のためのポイント
ソーシャルスキルトレーニング(SST)は訓練効果が般化しにくい点が指摘されています。
このためプログラムには学習したスキルを般化させる工夫を積極的に取り入れる必要があります。
ソーシャルスキルトレーニングの般化を促す工夫としては以下のようなものが挙げられます。
- 概念理解を深める
- 行動リハーサルの機会を十分に設定する
- 訓練段階から仲間が参加する
- 相互作用を促進する遊びの環境を設定する
解説
SSTの般化の研究
日本認知・行動療法学会の論文に、自閉症スペクトラム障害児へソーシャルスキルトレーニングを行った事例があります。
この事例ではソーシャルスキルトレーニングの効果を般化させることを特に気をつけて行っています。
先行研究も踏まえ、この論文ではソーシャルスキルトレーニングの般化のためには冒頭で述べた4つの点が重要と考えています。
SSTの維持・般化の傾向
ソーシャルスキルトレーニングによる維持効果は中程度、般化効果は低いと考えられています。
一方で、自閉症スペクトラム障害(ASD)への治療として応用行動分析は効果的で広く用いられています。
そしてソーシャルスキルトレーニングの多くは応用行動分析を用いており、またソーシャルスキルは学習を通して獲得されることも示唆されています。
これらを踏まえると、ソーシャルスキルトレーニングを行う際は客観的な評価と般化を十分に促すことが重要であると言えます。
参考資料
半田健(2019)『日本における自閉スペクトラム症児を対象としたソーシャルスキルトレーニングに関する研究動向』(一般社団法人 日本LD学会)2025年8月26日閲覧
岡島純子、谷晋二、鈴木伸一(2014)『通常学級に在籍する自閉性スペクトラム障害児に対する社会的スキル訓練 : 般化効果・維持効果に焦点を当てて』(一般社団法人 日本認知・行動療法学会)2025年8月26日閲覧
『ソーシャルスキルトレーニング絵カード』(エスコアール)2025年7月26日閲覧

