「発達の遅れ」と「個性」の違い
「発達の遅れ」は発達年齢が実年齢より明確に遅れており、また日常生活に困り事がある場合を指すと考えられます。
目安としては幼児期の場合、発達年齢が実年齢より1歳以上遅れると、発達の遅れとして専門家から指摘されることが多いでしょう。
解説
考え方
幼児期では発達年齢が実年齢より1年以上遅れると発達の遅れとして指摘される場合が多いです。
検査の種類にもよりますが、発達検査などでいわゆるグレーゾーンを下回る幼児は年齢換算で1歳以上の遅れを呈する場合が多いでしょう。
もちろん数値だけで子供の状態を判断することは適切とは言い難く、行動面や対人面、生活の様子を合わせて見る必要があります。
加えて、本人や周囲が日常生活でどのくらい困っているかも重要な要素です。
その子の発達をどのように評価するかは、発達検査などによる客観的な数値と実生活での行動面という2軸が必要になります。
実際
たとえば1歳を過ぎた子供が指差しをしない、言葉も話さない場合は一度専門家に相談してみてもいいかもしれません。
それ以外の場合でも、心配事があれば早めの相談が望ましいでしょう。
発達相談の窓口は混み合っていることがあり、相談したいと思ってもすぐに専門家による支援が受けられるとは限りません。
子供の発達について心配事があれば、些細な事でも早めに相談しておくほうが無難でしょう。
そのほうが結果として本人に合った・成長を促す関わり方や言葉かけを知れる機会となります。
まとめ
発達の遅れか個性かを判断する際は、発達年齢だけでなく生活上の困り事の有無を見ることが大切です。
幼児期では実年齢との差が1年以上になると遅れとして扱われることが多いものの、数値だけに頼るのは適切ではありません。
家庭や園での様子を合わせて総合的に判断し必要に応じて専門家の意見を取り入れることが大切でしょう。
その子その子の発達状況を専門的・客観的に把握できることは、結果としてその子が持つ個性を伸ばすことにもつながります。
なぜならその子の発達状況に合った関わり方や日々の声掛けの仕方などを周囲が知ることができるからです。
資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧



