人とコミュニケーションをうまくとる上で、
あなたが相手と仲が良いか、仲良くできるかは大切です。
しかしそれ以上に、
誰と誰が仲が良くて、仲が悪いのかを察することができる力がコミュニケーションにはすごく重要なわけです。
誰かと誰かが話している様子、あるいは誰かと誰かの性格を考慮して、
「あの人とあの人は仲が良いのか」ということを正確に把握できる人ほど空気を読むことができますしコミュニケーションをうまく運べます。
複数名で会話をすることがあります。
その会話の輪をどこまで広げるか。
みんなで集まるときがあります。
そのとき誰かをあなたが誘うことになるかもしれません。
3人以上でコミュニケーションをとるとき、
仲が悪い人同士を引き合わせてはいけません。
気が合わなさそうな人同士を組み合わせてはいけません。
みんなで仲良くすべきと誰かれ構わず人を引き合わせてはいけません。
みんなで仲良くすべきというのはあなたの価値観でしかありません。
人には誰しも仲が良い人と悪い人がいて、
そこを察して集団は構成しないといけないのです。
同じ人でも、誰といるかでずいぶんと異なる空気になります。
複数名のコミュニケーションは、ある意味で組み合わせの妙です。
この人とこの人は気が合うかな。
あの人とあの人はこのまえ口論になっていたな。
あの人はあの人といるときそっけない。
いろいろな情報を下に判断していきます。
「○○さんは○○さんのことが嫌い」とはっきり耳に入ることは稀です。
ほとんどは「なんだかテンションが低いなあ」とか「ちょっと話が弾まないなあ」といった断片的な情報しかない中で判断しないといけません。
むしろ、社交辞令を使ったりほとんど接する機会がなかったりで、
誰が誰と仲が良く悪いのかは一見してわかりにくいことがほとんどです。
嫌いなのに、波風立てないようにわざと仲良くしている人もいます。
だから人と人の組み合わせを考えるのはけっこう難しいのです。
自分以外の人達の人間関係を察することは難しいですが重要です。
誰かと会話をしていて、その場にいたからといって誰でもその会話に入れていいわけではいけません。
いま話しているその人にとって、あなたが無理に会話に参加させた人は嫌いな人かもしれません。
あなたがAさんとBさんと仲が良いからといって、
AさんとBさんが仲が良いとは限らないのです。
あなたなAさんBさんと一緒にいて楽しいかもしれませんが、
AさんとBさんが楽しいかはAさんとBさんの性格などを考慮して本質的に気が合うかどうかを考慮しないといけません。
誰かを誘うとき、すでにいるメンバーの人達のを折り合いを考えましょう。
一人浮いてしまう人を誘っても場の空気が壊れるだけです。
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