人がどのくらい怒っているか察する
人の感情を察してあげるという行為は大切なことです。
他者と感情を共有できる、共感できるということは素敵なことです。
誰かが怒っている、腹を立てているとき、それを察することができるといくぶん人間関係がスムーズに運びます。
この人は今どんな気持ちなのか。
とりわけ、怒っているということを察することができると、人間関係のトラブルを避けることができるかもしれません。
相手が怒鳴っていなくても、怒っているということを表情や口調、何気ない動作から察することができる。
さらに、相手がどのくらい怒っているかという「程度」まで察することができると、よりスムーズです。
私は人の気持ちがわかる?
「喜び」「悲しみ」「怒り」。
これらは人の感情を表す言葉であり、非常に平易な言葉でもあります。
国語辞典のように定義をしっかり言えなくても、「喜び」「悲しみ」「怒り」というものがどういうものなのか、わかるという人は多いでしょう。
目の前で誰かが怒鳴っていれば、「この人は怒っているな」とわかります。
だから人の感情を読みとるなんて簡単だと思いがちです。
けれど、
じゃあ「その人はどんなことでどのくらい怒るのか」
という程度まで把握しようとすると、意外となかなか難しいものです。
人間関係が苦手だったり、コミュニケーションが苦手な人は、人の感情を察することが苦手だとしばしば言われます。
「人の感情を察する」とは、
「怒っている」「怒っていない」の2択ではなく、無限に広がる感情のグラデーションの程度がわかるということです。
つまり「怒っている」「怒っていない」の2択ではなく、
「すごく怒っている」とか「ちょっと怒っている」とか「怒っているからそっとしておいてほしい」とか「怒りに同意してほしい」とか様々なパターンがあるということです。
こういう感情のグラデーションを読み取り、それに応じて行動するということです。
誰かが怒っているとき
誰かが怒っているときは、その程度も考えます。
つまり、その人がどんなことでどのくらい怒り、周りにどうしてほしいのか。
そういうことを考えます。
人が怒るとき、その感情がたくさん外に出る人もいればちょっとしか出ない人、全くでない人もいます。
だから、そのときの見た目の様子だけではその人が怒っているかいないかわからないときもあります。
けれど、「こういうことに対してこの人は怒るだろうな」と予想がつくことがあります。
予想がついたら、そういうことをその人の前ではしないようにしたりと何かしら対応ができます。
その人がどんなことで怒るのか予想するには、その人を知らないといけません。
何が好きで何が嫌いなのか。
物事をどういう理屈で考えるのか。
そういうことを知らないと、その人の言動は予想できないものです。
人の気持ちを察するとは、その場の様子を観察するだけではないのです。
その人のことを知り、理解し、関係を深めていくことで察することができる感情もあります。
おわりに
怒りというのはどちらかというとネガティブな感情です。
できれば誰しも怒りたくないものです。
しかし、人間は時として感情が溢れ出るものです。
場合によっては人は怒ってしまうこともあります。
だからその場でその人が怒ることが正しいときもあるし間違っているときもあります。
いずれにせよ、他者の感情を察してあげながら、しかしその感情に振り回されないようにします。
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