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人は「自分は大丈夫」と思いがち
ある人は失敗した。
あの人はまずいことになった。
「でも、自分は大丈夫だろう」
人は根拠もないのに「自分は大丈夫」と思いがちです。
この、
「人は自分のことになると客観的な判断ができなくなりがち」ということを自覚するかしないかは人生において大事です。
「自分は大丈夫」の心理
心理学の研究によると、
多くの人は「自分は平均よりも幸せな人生を送れる」と思いがちだということです。
多くの人がなっている病気(癌や糖尿病)は、気をつけないといけないけれど、さすがに自分がそれで命を落とすことはないだろうと思いがちです。
不慮の事故や犯罪に巻き込まれたニュースを見ると、心が痛いけれど、それが自分や身の回りで起こるかもという発想にはなかなか至らない。
年金問題や不景気など、よく耳にはするけれど、自分が将来困るかといえば、なんだかんだで平穏に暮らせる気がする。
宝くじはなかなか当たらないとはいうけれど、なんだか自分が買った一枚が奇跡的に当たる気もしなくはない。
人は「自分に都合が悪いこと」はなんとなく避けることができそうな気がして、「自分に都合が良いこと」はなんとなく引き当てる気がするものです。
「自分は大丈夫」と思いがちなこと
健康だと思いがち
自分は健康に天寿をまっとうできると思いがちです。
特に若い頃は、年齢を重ねる中で体型が変わったり持病が出てくることは想像しにくいものです。
不慮の事故は他人事と思いがち
犯罪や災害、理不尽な出来事は自分には起こらないだろうとなんとなく思いがちです。
詐欺には騙されないと思いがち
「詐欺にあった人は考えが足りなかったんだ。自分は大丈夫」と思いがちです。
プロの詐欺は本当に信じてしまうくらい巧みなものです。
警察など多くの事例を目の当たりにした人などは別かもしれませんが、大多数の人にとって詐欺や犯罪は他人事ではありません。
成功できると思いがち
特に根拠はないけれど、自分は人より物事をうまくやれると思いがちです。
リストラの話は他人事。
貯金が足りなくなることはないだろう。
仕事の立場が悪くなることはないだろう。
そう思いがちです。
おわりに
「自分は大丈夫」「自分は特別」と人はついつい思いがちです。
けれどそれは悪いことではありません。
人生をポジティブに生きるためには、ちょっとくらい自分で自分を特別扱いしてあげてもいいのです。
大切なのはそういった思考をどう使うかでしょう。
何かを慎重に取り組まないといけないとき、
「人は自分のことには根拠のない自信を持ちがち」という傾向を自覚して行動できるかどうか。
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