「好きです、付き合って下さい」
男女問わず、この言葉は誰しもがドキドキ緊張する言葉でしょう。
意中の異性に告白し、
「はい」と言われれば天にも昇る気持ちでしょうし、
「ごめんなさい」と言われればその場は気丈にしていてもあとからひどく落ち込むでしょう。
しかしながら、子供から大人になるにつれ、
「好きです、付き合って下さい」という言葉の使い方は変化していきます。
「好きです、付き合って下さい」という言葉を正しく(?)使えるのは
恋愛におけるソーシャルスキルにとって大切です。
まともに言葉を交わす機会もそう多くはない学校の先輩。
でも部活をしてるときのカッコイイ姿や、
何気なく言葉を交わすときのさわやかさや優しさがとても魅力的。
一晩中悩んだ日々を繰り返して、
思い切ってラブレターを渡す。
最近じゃあラブレターを渡すなんてこともないかもしれませんが、
二人きりでデートもしたことがないのに
いきなり告白するなんてことも子供の頃や思春期の頃はあったかもしれません。
これは相手と十分な人間関係ができていない状態での告白です。
運がよければOKをもらえるかもしれませんが、断られる確率も非常に高い。
いわば「賭けの告白」なわけです。
唐突に告白する人がいる一方で、
何度もデートを重ね、お互いの趣味思考も合い、
お互いの動向をお互いがなんとなく気にしていて、
付き合っているわけではないけれど、互いにその人以外の異性とは二人きりでは会わなくなって、
誕生日やクリスマスなど二人で過ごすことが多い。
そんな状態で告白すれば、もちろん100%とは言いませんが恋愛が成就する確率は高いでしょう。
なぜなら告白以前に、お互いに充分なコミュニケーションをとり恋愛感情や好意的な感情を持っているからです。
告白する前から互いに好きになっているのです。
先ほどの「賭けの告白」に対してこちらは「確認の告白」と考えることができるでしょう。
大人になってコミュニケーションスキルが成長していくと、
「賭けの告白」より「確認の告白」が増えていくものです。
逆に、告白というものをいつまでも「賭けの告白」として捉えたままだと、その人のコミュニケーションスキル、とりわけ恋愛スキルは上がっていきません。
告白するから好きになってもらえたり付き合えたりするわけではありません。
告白する以前に、好きになってもらえたり付き合えるに相応しい人間関係を築けるかどうかが大切なのです。
そして相手の気持ちや自分の気持ちがしっかり読みとれ、
状況から判断して恋愛関係が成就するだろうというタイミングで告白する。
その予測が適切だったときに告白は成功するのです。
もしもあなたに誰か好きな人がいるのなら、
その人に対してあなたがやるべきことは告白よりも先にあります。
それは相手の気持ちを考えて、コミュニケーションをとり、人間関係を築いていくことです。
そのときに、あなただけの働きかけで互いの関係性を判断してはいけません。
相手も自分のことを好意的に思っていてくれているかを見極めながら接していくのです。
補足記事:人に好かれているかどうかの判断基準