物の価値以上に、思いの価値を教えることが子育てでは大切だ
物の価値以上に、思いの価値を教えることが子育てでは大切だと思います。
つまり、その物や事には、誰のどういった思いが込められているのか。
そういうことを親が子供に丁寧に伝え教えることは、豊かな心を育む一因となると思います。
解説
思いを共有する習慣
例えば子供に誕生日プレゼントをあげるとき。
「お誕生日おめでとう。あなたが生まれてきてくれて、お母さんはとっても嬉しいよ」
「お父さんもプレゼントで一緒に遊ぶのが楽しみだよ。○○が大きくなっていく姿を見ることができて、とっても嬉しいんだ」
「おじいちゃんからもプレゼントが届いているよ。おじいちゃん、最近足腰が痛いけれど、○○ちゃんが大好きだから一生懸命おもちゃ屋さんで選んでくれたんだよ」
例えばそういった思いを、プレゼントといっしょにちゃんと伝えている家庭はどれだけあるでしょうか。
その物や事に込められた思いを、きちんと言葉にして子供に伝え、思いを共有することの大切さを意識している家庭がどれだけあるでしょうか。
込められた思いの多様さ
例えば1台のトミカは1台のトミカでしかありません。
しかしそこに込められた思いによって、そのトミカは様々な意味を持ちます。
ある子にとっては、お手伝いを頑張ったご褒美の、念願のトミカかもしれません。
ある子にとっては、亡くなったおばあちゃんが買ってくれた大切なトミカかもしれません。
ある子にとっては、家族で旅行にいったときに買ってもらった、思い出の詰まったトミカかもしれません。
そこに思いが乗ることで、物価値以上の価値が生じます。
そういう価値を見出し、温かな思いを持つことができるのは、心の豊かさだと思います。
込められた思いや感情の機微を読み取る姿勢
しかしそういった感覚を子供はすぐに見出せるわけではありません。
日々の経験や学び、大人の働きかけによって育まれていくでしょう。
親が物自体の価値ではなく、そこに込められた思いや感情の機微を読み取る姿勢があれば、子供にとってもそれは刺激となるでしょう。
大好きなおもちゃももちろん嬉しい物ですが、例えば1通の手紙でもそこに喜びを感じられる情緒を育みたいものです。