ジュニアシートとは?
「ジュニアシート」という名称は俗語であり、正確な定義はありません。
正確には「チャイルドシート」の中でも、5歳前後、あるいは学童児の使用を想定したチャイルドシートを俗にジュニアシートと呼びます。
つまり厳密にはジュニアシートは「チャイルドシート」に含まれます。
また一般的な認識としては、
車のシートベルトで椅子を固定し、椅子の中のベルトで固定するのがチャイルドシート。
そして
車のシートベルトで子供を固定するための補助椅子がジュニアシート呼ばれることが多いです。
チャイルドシートの分類
一般には子供を車に乗せる際の補助椅子は、「チャイルドシート」と「ジュニアシート」の2種類で考えられがちです。
しかしながら国土交通省のホームページなどによると、
本来「チャイルドシート」は「乳児用」「幼児用」「学童用」の3種類に分けられます。
「ジュニアシート」という名称で分類はあまりしていないようです。
「乳児用」とは赤ちゃんを後ろ向きあるいは横に寝かせるようにするチャイルドシートです。
この時期は首が座っていないため、子供を寝かせるような姿勢にします。
「幼児用」は一般的なチャイルドシートですね。
車のシートベルトでシートを固定し、シート内のベルトで子供を固定します。
「学童用」が俗に言うジュニアシートを指します。
子供の座面を上げるようなかたちで、車のシートベルトを子供が使えるようにします。
ジュニアシートの法律と実際
法令上、6歳未満はチャイルドシートの使用義務があります。
これは6歳以上なら車にそのまま座っても違反ではないことを示します。
しかしながら、6歳以上でもまだ子供の身長ではシートベルトやヘッドレストが正しい位置にならないことがほとんどです。
車は適切な乗り方をしなければ、車自体の安全性能を十分に発揮できません。
事実、国土交通省によると、チャイルドシートやジュニアシートを適切に装着できていない場合、適切に装着している人と比べると死亡重症率が6倍になるそうです。
このような背景から、6歳以上でもしばらくはチャイルドシート、あるいはジュニアシートを使うことが望ましいでしょう。
おわりに
「ジュニアシート」というのはあくまで俗語であり、本来チャイルドシートは「乳児用」「幼児用」「学童用」の3種類に分類されます。
ジュニアシートはチャイルドシートに含まれ、学童用のチャイルドシートに該当します。
しかしながら、実際は乳児用と幼児用は1つのチャイルドシートで対応できることが多く、実情としてはチャイルドシートを買って、その後に学童用のチャイルドシートを買い足すご家庭が多いです。
こういった背景から、乳児用・幼児用・学童用と3種類に分けて認識するより、チャイルドシート・ジュニアシートと2種類に分けて考える方が多いのでしょう。
参考資料
『チャイルドシートに関するQ&A』(国土交通省)2019年11月29日検索
『チャイルドシートの種類』(国土交通省)2019年11月29日検索
『チャイルドシートの使い方』(自動車事故対策機構)2019年11月29日検索