療育はどのくらい通うものなのか?
「療育」ってどのくらい通うものなのでしょう?
はっきりとした決まりはありませんが、慣習としては、
小学校に上がる前あるいは1年生くらいまで通うのが一般的で、
小学校半ば(3、4年生)くらいまで通うと丁寧に通ったほうで、
高学年以降も通っている場合はけっこう長いほうと言えます。
療育の期間と制度
療育はどのくらいまで通うべきなのかという明確な法律はありません。
例えば学校などの義務教育は小学校と中学校の計9年間。
10年や11年義務教育を受けることはできません。
一方で、療育というのはその定義も様々ではっきりとした期間が定められていません。
そもそも、
その子の障害状況によって療育の必要性も様々なので、一概に期間を定めるのはナンセンスという議論もあります。
制度的にも学術的にも療育のベストな期間の答えはなく、
そのため療育施設の独自の方針によって通園期間が定められていることがほとんどです。
療育の期間の実際
小学校以降になってくると、特別支援クラスなど障害を持ったお子さんの支援が充実してきます。
さらに学校が始まるとそれまでと比べてお子さんの毎日も多忙になってきます。
こういった背景もあり、
小学校に入ることつまり「就学」を療育の1つの区切りとしてみることが多いです。
しかし、今まで通っていた療育がいきなり終わり学業が始まることに不安を感じるご家庭も多いです。
そのため、経過を見る意味も含めて小学校の1年生あるいは2年生くらいまで療育を可能としている施設もあります。
おわりに
療育にはどのくらい通うことがベストかというのは人にもよりますし学術的にもはっきりとした答えはなかなかありません。
しかし、
近年の発達障害などに対するニーズの増加もあり、療育施設は不足し、療育期間は短くなっている傾向があります。
つまり療育に通う子の出と入りの回転が速くなっているわけですね。
しかしながら日本は少子化で、この「療育を受けたい子供達が溢れている」状況がずっと続くかと言えば微妙ですし、
近年は就学後の発達障害のお子さんの支援の重要性も注目されています。
こういった背景を考えると、
療育に通う期間というのも時代の中で変化していくと考えられます。