1歳頃には歩き始め、
2歳頃には「まんまたべる」といった2語文、
3歳頃にはハサミやお箸といった道具の使用。
個人差はあるものの、子供にはその時その時の発達段階があります。
遊びも勉強も、難しすぎれば嫌になりますし、簡単すぎれば退屈です。
その時期・そのお子さんの発達に合った遊びや勉強をすることが大切になります。
お正月には、お正月ならではの遊びがありますね。
昔ながらの遊びというのは、けっこう理に叶っているものです。
お正月の遊びは子供のどんな発達面に影響するのか。
お正月の遊びを一緒にする時、どんなところに着目したほうがいいか。
お正月の遊びを見ていきましょう。
「かるた」「百人一首」は昔ながらの日本の遊びですね。
特に「ことば」に関わる遊びと捉えていいでしょう。
かるた遊びができるのはだいたい5歳以降です。
5~6歳頃とは文字を読み始める時期です。
「かるた」は絵札にその話の最初の文字がのっていますね。
文字を読み書きする上で、
言葉の最初の文字はなんなのか。最後はなんなのか。
そういった音を文字で分解する発想は非常に大切です。
5~6歳とは音を文字で分解することに気づき始める時期であり、この時期のかるた遊びは音の分解能力を促します。
また、「かるた」には勝ち負けがありますね。
1回取れれば勝ちというわけでなく、最後までやってたくさん取った方が勝ちです。
1回限りの勝ち負けは4歳前後から理解できます。
しかし、複数回の勝負を行い最後に合計点で勝ち負けがわかるようなゲームは5歳以降に身に着く感覚です。
子供同士で「かるた」をさせて、誰が勝ったかまで子供達に判断させると良い刺激になるでしょう。
双六遊びはサイコロを振って出た目の数だけ進んでゴールを目指しますね。
双六遊びのポイントは、
・サイコロの数がわかる
・順番に進んでいく
といったところでしょうか。
サイコロが理解できるようになるのは5歳頃です。
5歳というのは数字が少しずつ読めたり、ごく少ない「何個」といった個数がわかってきます。
さらに双六では、順番を守ることも大切ですね。
「順番の概念」は3~4歳頃に芽生え始め、
5歳以降には「じゃんけんで勝った方から」など特定の方法で順番を決めて決まった順番に則ってゲームを進めることができます。
福笑いをするためには、顔のパーツを理解することが前提ですね。
1~2歳頃でも顔や体のパーツが1~2か所位は早い子ならわかります。
「おめめどこ?」と聞くと目を指させるといった感じです。
「目」や「耳」といった主なパーツだけでなく、
「眉毛」や「歯」といったものも理解するのは3歳以降でしょう。
また、福笑いはいろんな表情が作れますね。
眉毛をへの字にすれば、なんとなく悲しそうな表情になるでしょうし、逆につりあげれば怒ったような表情に。
どんな顔の絵が悲しいのか怒っているのか。
顔の絵から感情を読みとれるのも3歳前後と言われています。
ここでいう感情とは「怒り」「悲しみ」「嬉しさ」など基礎的なものです。
1月は寒いですが、お正月の遊びは屋外のでの遊びもありますね。
羽子板がある家庭はそう多くはないでしょうが、
温かい格好をして外へボール遊びをしに行くのはいかがでしょう?
例えばバウンドするようなゴムボールなら、持ってらっしゃる方も多いのでは?
ボールのバウンドを予測できるのは4~5歳以降。
5~6歳でドリブルを2,3回できるかもしれません。
7歳以降、つまり小学生になれば、昔ながらのボールをつきながら数え唄を歌うようなことができはじめます。
かるたもボールも最近では100円ショップで手に入りますし、
双六に至っては紙と鉛筆があればお子さんと一緒に作っても楽しいかもしれません。
子供の成長を促すのに、特別な高価な道具は必要ありません。
大切なのは子供と時間をとっておなかいっぱい遊ぶこと。
お正月は家族でのんびり時間をとって、昔ながらの遊びをしてみてはいかがでしょうか。
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