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ASSQとは?
ASSQとは、自閉症スペクトラム障害(ASD)のスクリーニング、評価方法の1つです。
日本語の名称としては「高機能自閉症スペクトラム・スクリーニング質問紙」とされます。
解説
概要
ASSQは知的障害のない自閉症スペクトラム障害の子供について、客観的に評価するための質問紙です。
つまりASSQは子供を対象にした自閉症スペクトラム障害の評価方法です。
ASSQは他の多くの質問紙と同様、自閉症スペクトラム障害の診断を下すものではなく(診断は医師が下すものです)、障害の可能性がある子供を客観的に評価するためのツールです。
対象年齢
ASSQの対象年齢は7歳~16歳となっています。
おおむね小学生および中学生を対象に行える評価と言えるでしょう。
ちなみに自閉症スペクトラム障害の評価に関連した質問紙として、2歳前後を対象とする「M-CHAT」、4~6歳を対象とする「ASQ」があります。
(ASQとASSQは別物です)
M-CHAT・ASQ・ASSQを使い分けることで、自閉症スペクトラム障害の評価に際して子供の年齢帯を広くカバーすることができます。
構成
ASSQの質問項目は全部で27問あります。
内訳としては、社会的相互作用に関する項目が11問、コミュニケーションの問題が6問、限定された興味や行動・繰り返しの行動の問題が5問、運動面における不器用さやその他の症状(チックなど)が5問となっています。
実施方法
ASSQは親あるいは教師が各質問に「はい(2点)」「多少(1点)」「いいえ(0点)」の3段階で答えていきます。
判断基準としては同年齢の子供と比較して特に目立つかで考えます。
所要時間
ASSQの所要時間は10分程度と考えられます。
簡便ではありますがそのぶん手軽に行える評価と言えるでしょう。
カットオフと評価
特徴やメリット
その他の自閉症スペクトラム障害の質問紙
参考資料
井伊智子・林恵津子・廣瀬由美子・東條吉邦(2003)『高機能自閉症スペクトラム・スクリーニング質問紙(ASSQ)について』(国立特別支援教育総合研究所)2025年3月15日閲覧