眼鏡は何歳から?
眼鏡は何歳くらいから使うようになることが多いのでしょう?
眼鏡はその人の視力や生活に応じて使用する物なので、厳密に何歳からと年齢の目安はありません。
しかしながら傾向としては、
中学校くらいから眼鏡を使用する人は増えてきて、
高校生になると「眼鏡を使う人」と「眼鏡が必要かもしれない人」を合わせた割合は全体の約半数ほどになります。
解説
視力がどのくらい下がると眼鏡が必要か?
学校の視力検査では視力をABCDで表すことが多く、これは370方式と呼ばれます。
370方式は以下のような基準になっています。
- A(1.0以上)
一番後ろの席からでも黒板の文字がよく見えます。 - B(0.7~0.9)
一番後ろの席でも黒板の文字が見えないことはないですが、近視の始まりの可能性もあります。
眼科受診を勧められます。 - C(0.3~0.6)
席が後ろの方だと文字が見えにくく、学校生活に影響が出ることが考えられます。
眼科受診が必要となります。 - D(0.3未満)
最前列でも文字が見えにくい可能性があり、すぐに眼科受診および早急な対応が必要です。
このように、視力が0.3未満の場合は最前列でも黒板の文字が見えにくく、眼鏡を常時かけることが現実的であることがわかります。
また、0.7未満の場合でも眼鏡を必要に応じて使用する可能性があります。
大人の生活においても車の普通免許を取得するには両眼視力が0.7以上あることが必要になります。
このように、視力が0.7未満の場合は必要に応じて眼鏡を使用する状況が予想できます。
子供達の裸眼視力の推移
文部科学省の調査によると、
小中高と年齢が上がるにつれて視力が低下してる子供達の割合は増えています。
例えば令和元年度の調査では、視力が0.3未満の生徒の割合は小学校で約9%、中学で約27%、高校で約38%となっています。
さらに視力が0.7未満の生徒は小学校で約12%、中学で約19%、高校で約16%です。
これらから、「眼鏡が必要な人」と「眼鏡が必要かもしれない人」を合わせた割合は中学では約46%で半数近く、高校では約54%と半数以上になります。
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参考資料
『学校保健統計調査-令和元年度(確定値)の結果の概要(2 調査結果の概要)』 (学校保健統計調査-結果の概要 文部科学省)2021年6月22日検索
『学校での視力検査』(大阪府眼科医会)2021年6月22日検索
『眼科学校保健 資料集』 (日本眼科医会) 2021年6月22日検索
『子供が近視といわれたら』(日本眼科医会)2021年6月22日検索
『視力の合格基準』(警視庁)2021年6月24日検索