服を選べるのは何歳から?
子供が自分で服を適切に選べるのは何歳頃からでしょう?
暑い日は涼しい格好をして、
寒い日は暖かい格好。
朝と午後の気温は違うので、そこも考えて衣服を調整したり。
公園に行くなら動きやすい格好。
お買い物ならおしゃれな服を。
個人差はありますが、
気候に合わせた衣服の調整は6歳頃から意識し始めます。
そして9歳頃にはある程度TPOに合わせた服装を選ぼうとできてきます。
衣服の調整と子供の発達
子供の発達を見る検査に、
ポーテージ早期教育プログラム
というものがあります。
子供の発達の目標を年齢別・段階別に見ることができる評価・訓練方法の1つです。
上記によると、
気候に合わせた衣服の調整は5~6歳頃の発達項目に位置付けられています。
また、
生活習慣に着目した検査項目が豊富なS-M社会生活能力検査によると、
天候や活動内容に合わせた衣服の調整を自分で行えるのは8歳半ばから10歳半ば、
場所や時に合わせた服装を考えることができるのは10歳半ば以降と考えられています。
「適切に衣服を選ぶ」という行為ははっきり正解があるわけではないので定義が難しいですが、
おおむね小学校の前半から半ば頃に、適切な衣服の選択ができ始めるようですね。
これは子供の認知発達だけでなく、私服で登校する小学校生活も背景にあるのかもしれません。
衣服に関する子育て
子供はおおむね2歳頃から衣服の着脱に関する自立心が芽生え始めます。
できるかどうかは別にして、
「自分でやってみよう」という姿勢がみえはじめるわけですね。
そして
4歳頃には簡単な衣服であれば自分で着替えることができていきます。
その後は上記のように5~6歳頃に着ていく服も状況に合わせて考え始め、
8~10歳頃には言われなくてもTPOに合わせて衣服を選択できるようになってきます。
単純な着衣動作に関しても、
TPOに合わせた選択に関しても、
子供自身が自分でやってみる機会を親が設けてあげことが大切です。
忙しい毎日ではついつい「親が着替えさせる」「親が服を決める」になりがちです。
しかしながら、
子供自身が自分でやってみる機会を設けたり、
衣服の選び方を教えてあげる機会は大切です。
もちろん多忙な中ではいつも丁寧に余裕を持ってというわけにもいかないでしょう。
そういうときは、
「今日は寒いからこのコートを着よっか」
「今から公園に行くけどどれを着ようかなあ?」
など、
着替えの中でも親の子のコミュニケーションをとり、衣服についての考え方や選択の仕方を自然なかたちで教えてあげるといいでしょう。
おわりに
子供の発達には個人差がありますから、
あくまで目安として捉えてもらえれば幸いです。
本人の性格やおしゃれへの興味などでこれらは個人差が大きそうです。
もしも衣服について興味がないときは、
子供が自分で選んだ服を購入すると興味がわくかもしれません。
何にせよ主体性は大事です。
参照記事