思春期

【思春期の子育て】反抗期の理由の例

公開日:2024年4月14日


 
 

子供が反抗する例

 思春期の子供が反抗する背景には様々なものがありますが、参考として例を挙げていきます。

 
 
 

解説

子供の内面の心理的発達

 自我や自立性など、子供の内面の発達に伴い反抗が見られる場合があります。

 思春期において課題の1つとなるのが「自立」と考えられています。
 自立とは「自分の感情で考え、行動に関して自ら主体的に管理・決定し、それらに責任を持つこと」です。

 こういった自立性の獲得に伴い、反抗や衝突が生じることもあります。

 
 

親の不適切な養育態度

 子供の精神的な発達と、親の不適切な養育態度の相互作用で反抗が生じる場合もあるでしょう。

 思春期の子供を持つ親は、親子関係を「縦の関係」から「横の関係」にシフトしていくことが重要と考えられています。

 「縦の関係」とはまさに上下関係のことです。
 「親と子」「大人と子供」「育てる側と育ててもらっている側」という上下関係です。

 思春期はこの「縦の関係」を、対等な人間関係である「横の関係」にシフトさせていきます。

 
 

親子の見解の不一致

 思春期の親子関係の衝突は、親と子の見解の不一致から生じる場合が多いとされています。

 例えば親は「子供部屋を掃除してあげた」、子供は「勝手に部屋に入った」と考え衝突するようなケースです。

 思春期の親子関係ではこういった見解の不一致を「対等な関係で」話し合いすり合わせていくことが大切です。

 
 

学校生活・対人関係におけるストレス

 勉強や部活、教師やクラスメイトとの人間関係などがストレスとなり反抗が生じる場合もあるでしょう。

 思春期の子供とその親の関係は、「思春期であっても子供にとって親は大切なサポート役であり、『アタッチメント(愛着)』の対象でありつづけること」が重要と考えられています。

 つまり思春期の子供と親の関係における愛着とは、「辛いことがあったときに支えてくれる関係」と言えます。

 
 
 

参考資料

石川満佐育(2020)『思春期の子どもをもつ保護者への支援―理論的背景とCOVID-19感染予防の状況下における対応―』(日本学校心理学会)2024年2月3日閲覧

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