愛着障害における行動面の特徴・傾向
愛着障害の子供の行動面としては、多動さや相手を挑発・試すような言動が見られるケースがあります。
愛着障害の子供はしばしば多動な様子を呈しますが、こういった複雑・解離した言動が注意欠如多動性障害(ADHD)との鑑別においてポイントになります。
解説
愛着障害の概要
反応性愛着障害(RAD)とは、愛着形成が困難だったことが原因で生じる症候群です。
反応性愛着障害は他人に無関心な「抑制型」と、他人と距離が近すぎる「脱抑制型」があります。
抑制型は自閉症スペクトラム障害(ASD)に、脱抑制型は注意欠如多動性障害(ADHD)に症状が酷似しており、現場では鑑別診断が重要となります。
反応性愛着障害の症状・特徴は様々ですが、そのうち愛情に関する本人の認識や、それを背景とした言動の特徴を見ていきます。
特徴的な症状
愛着障害の行動面の特徴として以下のようなものが考えられます。
- 過度の刺激を求める。
- 愛そうとする親や権威のある人に攻撃的・挑発的である。
- 反社会的行動が目立つ。
- 破壊的行動をよくする
- 衝動や欲求不満に自制が効かない
- 自分のしたことに責任を持たず、他人に責任を転嫁する。
- 自虐的で、自傷行為をする。
- 他虐的で、動物や自分より弱いものに残酷である。
- 食べ物を隠して貯める、暴食、過度の偏食、じっと座って食べられないなどの様子がある。
- 多動である。
傾向の解釈
以上のように愛着障害の子供は多動さが見られることに加え、他者への働きかけが複雑である様子を認めます。
端的には、ひねくれた行動や相手を試すような行動、あまのじゃくな行動が目立つかもしれません。
しかしその背景には乳幼児期の愛着形成の不十分さがあり、他者との安定した関係性を築いた経験が乏しいことが影響していると考えられます。
反応性愛着障害とは
参考資料
『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(特定非営利活動法人 アスペ・エルデの会)2025年3月15日閲覧



