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子供の問題行動とソーシャルスキルの関係
前のページにて、子供の社会的スキルは年齢と共に高まる傾向があること、問題行動と社会的スキルには関連があることを示しました。
このページでは問題行動と社会的スキルのより具体的な関連性を見ていきます。
子供の問題行動の種類によって、関連する社会的スキルが異なると考えられます。
解説
2種類の問題行動
「児童用社会的スキル尺度」では、問題行動を「外面化行動問題」「内面化行動問題」の2つの要素で考えます。
外面化行動問題とは、「ケンカをする」「他児の邪魔をする」といった要するに他者に向けられる問題行動のことです。
内面化行動問題とは、「他者といるときに不安がる」「(うまく関りを持てず)さびしそうにしている」などその子の内面に生じる問題のことです。
問題行動というと前者の外面化行動問題が注目されがちですが、もちろん内面化行動問題も見過ごすわけにはいかないでしょう。
子供それぞれの問題行動を見抜き、それぞれに合わせた支援が必要です。
外面化行動問題の傾向
「外面化行動問題」は、社会的スキルにおける「自己コントロール」「規律性」「学業」と有意な負の相関が見られます。
つまり他者に対する問題行動が多い子は、自分の感情を抑えて理性的に行動したり、ルールのあるゲームに参加したり、授業に落ち着いて参加することが難しい傾向が考えられます。
一方で、「働きかけ」の社会的スキルとは正の相関が見られます。
内面化行動問題の傾向
「内面化行動問題」は、社会的スキルにおける「働きかけ」と有意な負の相関が見られます。
つまり不安感が強いなど内面に問題行動を抱える子は、遊びに参加するといった他児への働きかけが苦手な傾向があります。
児童用社会的スキル尺度について
参考資料
磯部美良(2006)『児童用社会的スキル尺度教師評定版の作成』(一般社団法人 日本認知・行動療法学会)2024年12月31日閲覧




