信頼性とは?
医学など学問における「信頼性」とは、端的には「その検査にどのくらい誤差あるか」を意味します。
信頼性が高い検査は、実施した場合に誤差が少ない検査と言えるでしょう。
反対に信頼性が低い検査は、実施した場合にある程度の誤差が考えられます。
解説
信頼性と信頼区間
信頼性が高い検査は、信頼区間が狭いです。
信頼区間とは、ざっくりと言うと「その検査でその人が取ると考えられる値の範囲」です。
例えばA君があるテストを受けて85点、信頼区間は80~90点だったとします。
この場合、A君は今回のテストでたまたま正解した問題やたまたま間違った問題もあるかもしれませんが、そういった偶然の要素を差し引いてもだいたい80~90点くらいを取っただろうと解釈します。
信頼性の高い検査とは誤差が少ない検査です。
このため信頼性が高い検査は信頼区間も狭いと言えます。
信頼性の具体例
信頼性の高い検査の具体例として身近なものでは、例えば身長測定があります。
身長は今測った値と5分後に測った値が大きく異なることは少ないでしょう。
反対に、信頼性の低い検査の例としては体温測定などがあります。
体温計での体温測定は意外と測り直すと数値が異なったりすることがあると思います。
信頼性が低い検査への対応
検査や評価は信頼性が高いものを用いることが望ましいです。
しかしながら、状況によっては信頼性が比較的低いものでも、繰り返しの測定を行うことでそれをカバーできる場合もあります。
例えば体温計での体温測定はその行為自体は簡単でやりやすいです。
このため数回計って傾向を見極めるということもできるでしょう。
反対に、複数回の実施が難しいもの(例えば知能検査など)は信頼性の高いものを用いる方がやはり望ましいでしょう。
信頼性係数とは?
信頼性の種類
参考資料
『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(特定非営利活動法人 アスペ・エルデの会)2025年3月15日閲覧