構音の解説

子供の発音で「テレビ」が「テベリ」になるのはなぜ?

公開日:2018年11月24日


 
 

「テレビ」が「テベリ」になるのはなぜなのか?

 「テレビ」が「テベリ」のように、音が入れ替わったり発音が変わったりして独特の言葉になることが子供はよくあります。

 これはなぜなのでしょうか?

 これには大きく2つの要因が考えられます。

  • 口の動きの発達がまだ未熟である
  • 音の認知能力がまだ未熟である


 という2点です。これらを改善することで、正しい発音になっていくと考えられます。

 
 
 

「テレビ」が「テベリ」になることの解説

口の動きの発達(構音器官の不器用さ)

 発音は医学的には「構音(こうおん)」と言ったりします。
 発音をするために器官を「構音器官」と言います。

 構音器官とは唇、舌、声帯などなど要するに口周辺の器官です。

 当然ながら、人は生まれてから成長する中で構音器官も成熟していきます。

 日本語の発音に必要な構音器官の運動を獲得するのはおおむね5歳前後です。

 つまり、5歳未満ないし4歳未満では発音できなくてもしょうがない音が存在するわけです。

 一般に、発音が難しい音とは「さしすせそ」などのサ行、あるいはザ行。
 「らりるれろ」などのラ行があります。

 
 

音の認知能力(音韻意識の未熟さ)

 「テレビ」という言葉は「テ」「レ」「ビ」の3つの音でできています。

 私達大人はこれを感覚で理解できますね。
 ゆえにこれは当たり前のように感じますが、子供は違います。

 例えば幼い子供の場合、大人が「テレビ」と言った後は「テレビ」と言えても、大人が「テ・・・レ・・・ビ」と非常にゆっくり区切って言うと繰り返せない場合があります。

 自分が聞いたり言ったりしている言葉が、どんな音で構成されているのか。
 この感覚は生まれた瞬間に身に着いているものではなく、成長の中で徐々に身に着いてくるものなのです。

 このような言葉の音の構成を意識し理解できることを「音韻意識(おんいんいしき)」と言います。

 音韻意識は正確な発音や文字の読み書き、しりとりなどの言葉遊びに必要な能力です。

 音韻意識は5歳前後くらいに身に着きます。

 
 
 

まとめ

 「テレビ」が「テベリ」になるといった子供の発音の間違いの理由は大きく2つあります。

 1つ目は口の動きがまだ不器用であるということです。
 要するに滑舌が悪いということを指します。

 「テレビ」の「レ」、すなわちラ行の音は発音が難しい音です。

 一方、「ベ」などバ行の音は比較的発音が簡単な音です。

 難しい「レ」の発音が簡単な「ベ」に入れ換わってしまっているわけです。

 2つ目は言葉と音の意識が弱いという点です。

 「テレビ」という言葉は「テ」の次に「レ」という音がきてその次に「ビ」があるという感覚がまだ不十分なわけです。

 そのため「テレビ」が「テベリ」のようにラ行の音の位置が変わっていても本人が違和感を気付きにくいわけです。
 
 
 

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