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カ行が発音できない子供はどうしたらいいか?
子供がカ行を発音できない場合、どうしたらいいのでしょう?
例えば「かえる」が「たえる」になる。
「だっこ」が「だっと」になる。
「かきくけこ」の音がうまく発音できないお子さんはしばしばいます。
カ行の音は3歳くらいに発音できるようになる音であり、
4歳くらいまでは様子をみることが多いです。
以下、もう少し詳しく。
子供の発音の発達と訓練
カ行の発音の発達
発音は医学的には「構音(こうおん)」と言います。
これに伴い、発音がうまくできないことを「構音障害」、
発音の練習をすることを「構音訓練」と言ったりします。
構音訓練に関して名著の1つとされる「構音障害の指導技法 音の出し方とそのプログラム」によると、
カ行の音は3歳頃までに獲得するとされています。
舌の後ろの部分を専門的には「奥舌(おくぜつ)」と言いますが、
「かきくけこ」は奥舌を使って発音する音です。
発音練習の時期
先述の通り、カ行の音は3歳くらいから出てもいい音です。
こう聞くと、3歳以降になっても我が子がカ行の音が発音できていないと不安になりますね。
しかしながら、
子供の発音に関しては4歳くらいまでは様子を見ることが多いです。
これには主に2つ理由があって、
1つ目は、単純に何かの「勉強」をするにはまだ幼すぎるという点です。
親や先生の話を真面目に聞いて、何かを「勉強する」にはまだちょっと早い時期です。
つまりせっかく練習のために発音教室に行っても勉強が成立する可能性が低い点です。
2つ目は、発音練習に必要な音の認識が不十分であるという点です。。
発音練習に必要不可欠な、「音の認識」は専門的には「音韻意識(おんいんいしき)」と言ったりするのですが、このあたりは以前書いたのでそちらをご参照いただければと思います。
カ行の音の練習方法
「かきくけこ」は奥舌を使って発音する音です。
そのため実際の発音練習では舌の奥のほうを動かす練習を意識して行います。
具体的には「うがい」の動作などを応用して、お子さんの奥舌を使う感覚を養っていきます。
発音練習は細かなステップがあるので、詳しくは以前の記事でまとめているので参考にしてもらえれば幸いです。
おわりに
「かきくけこ」は奥舌を使って発音する音であり、3歳くらいに発音できるようになる音です。
こう聞くと、3歳以降になっても我が子がカ行の音が発音できていないと不安になりますね。
しかしながら、
子供の発音に関しては4歳くらいまでは様子を見ることが多いです。
4歳になってもカ行の音が出ていなくて心配なときは、小児リハビリに詳しい小児科などに相談するといいでしょう。
ちなみに、子供の発音の苦手さに関して、「カ行の音が苦手」というのは割とよくあるパターンです。
また、「子供の発音に関しては4歳くらいまでは様子を見る」というのはあくまで形成外科的な疾患がないときの話です。
子供の発音に影響が出るような疾患(例えば口蓋裂や難聴)などがある場合はこの限りではありません。
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