音声産出課題とは?|
「音声産出課題(おんせいさんしゅつかだい)」とは、簡単に言うと絵カードの呼称・復唱課題のことです。
ここでは、音韻意識の観点から見た絵カードの呼称・復唱課題の分析の仕方を見ていきます。
解説
音韻意識から見た絵カード呼称
音声産出課題は絵カードに描かれた絵(例えば猫やリンゴ)を見てその名称を答えてもらいます。
あるいは、指導者が言った単語を繰り返してもらいます(復唱)。
音韻意識に限らず、音声産出課題(絵カードの呼称・復唱)は子供の言葉の指導において非常にオーソドックスな課題・手技と言えるでしょう。
音声産出課題は一般的には語彙知識を増やす意図(つまり物の名前を覚える)で行われることが多いですが、音韻意識および構音評価として行うことも少なくありません。
では、音韻意識の観点から音声産出課題を行う場合、どのような視点・知識が重要になるのでしょうか。
音声産出と音韻意識の相関
音声産出課題と音韻意識の課題には相関があります。
具体的には、正確に音を産出することとモーラ単位の音韻意識には相関があります。
4~5歳頃はモーラ単位での分解に加え、それよりも小さな音素単位での分解も少しずつ芽生えが見え始めます。
これらがより精緻な音韻情報処理を助け、音声産出に影響を及ぼすと考えられています。
つまり、音韻意識が上達することで言葉の音の認知がしやすくなり、より正確な発話につながっていくと言えるでしょう。
音声産出の傾向
音声産出課題の正当性は3歳と5歳で有意差があります。
つまりこの時期は音声産出の正確性・明瞭さが上達する時期と言えるでしょう。
音声産出課題における幼児期の誤りの傾向としては、置換が最も多く次いで省略が見られます。
前者には構音の獲得時期の兼ね合いもあるでしょう。
また3歳頃は基本音節と特殊音節の誤りに有意差がありません。
これに有意差が表れる4歳および5歳は音韻意識の芽生えが進んでいると考えられるでしょう。
音韻意識に関わる課題の一覧
参考資料
『仮名読みの獲得過程に対する音韻操作能力の関与』(日本音声言語医学会)2024年1月26日閲覧
『健常児における音韻意識の発達』(日本コミュニケーション障害学会)2024年1月27日閲覧
『幼児における音声産出能力の発達と音韻意識の関係』(日本コミュニケーション障害学会)2024年1月20日検索


