側音化構音の解説

-

側音化構音の例|子供の発音と機能性構音障害

公開日:2025年7月25日


 
 

側音化構音の例

 側音化構音は例えば「し」の音が「ひ」に近い音に聞こえるような歪み(ひずみ)を呈します。

 これは本来、口の真ん中(正中)から出ないといけない空気が横(口角)から漏れてしまっているためです。

 側音化構音は自然治癒が比較的難しい(つまり改善には練習が必要な)構音障害と言われています。

 
 
 

解説

側音化構音の傾向

 側音化構音はイ段の音や拗音(小さい「や・ゆ・よ」の音)が比較的歪みます。

 イ段の音とは「い・き・し・ち・に・ひ・み・り」などの音を指します。

 ちなみに文献によっては側音化構音障害は「イ列構音障害」と言われることもあります。

 この場合の「イ列」とはイ段のことを指します。(つまり研究者によって段・列どちらの言い方をするか異なる場合があります)

 側音化構音は空気が口角から漏れているため、鏡などを口元に当てると口角付近が曇るでしょう。

 
 

症状の例

 側音化構音の例としてよくあるのは、「し」と「ひ」が混同したような発音になるケースです。

 つまり「し」が「ひ」のように聞こえる、あるいは「ひ」の音が混ざったように聞こえます。(その逆もあり得ます)

 この他、「ち」と「き」、「じ」と「り」と「ぎ」なども混同しやすいです。

 このため「しち(7)」や「キリン」、「ひしひし」などイ段の音を使う言葉が不明瞭に聞こえるケースがあるでしょう。

 例えば「しち」と言おうとしているのに「ひち」に聞こえるなどです。

 
 

予後の例

 側音化構音は自然治癒が難しく、また治療としての訓練も長期間にわたる傾向があります。

 そして一度訓練が終了しても、再び歪みが生じるケースもあります。

 このため丁寧な構音訓練を最後まで行い、またそれを維持する習慣が必要です。

 側音化構音の構音訓練は小学校の中学年以降(小学3,4年生以降)が比較的改善率は高いですが、条件が整えば早期に行ったほうが望ましいでしょう。
 
 
 
 

参考資料

湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年

-側音化構音の解説
-

テキストのコピーはできません。