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話題が逸れること
子供の言葉の発達において、会話中に話題が逸れてしまうことはよくある特徴の1つです。
話題が逸れる様子は定型発達において3歳前半頃に見られ、子供の言葉の発達を推し量る上で興味深い所見の1つと言えます。
解説
話題が逸れることと言葉の発達
子供が話題から逸れる会話をする場合、いくつかの背景が考えられます。
1つは自閉症スペクトラム障害(ASD)などコミュニケーションの障害を背景とした一方的な会話です。
もう1つは、言葉の発達の未熟さから、話題に沿った話を継続できず話題がとんでしまう、支離滅裂になってしまうといった状況です。
後者は言葉の発達過程において一時期自然に見られる傾向であり、3歳前半頃が該当すると考えられます。
言葉の発達における「話題の継続性」
会話のおいて話題に沿って話すことは重要です。
話題から逸れる・話題がとんでしまう自分中心の会話では、他者とコミュニケーションを取ることは難しいでしょう。
幼児期の言葉の発達において「話題の継続性」の有無は重要な観点の1つと言えます。
逆に言えば話題の継続性がない、話題が逸れてしまっている子については少しずつ話題に沿った会話を促すことが言葉の発達を促す上で重要となっていきます。
「話題の継続性」の例
話題の継続性が獲得されていない、つまり話題が逸れる子供の会話の例としては以下のようなものがあります。
子供がかくれんぼについて説明します。「隠れたところを探して、そのあとおつかいに行って、くだものは……」
上記はかくれんぼの話から自分の話したいこと・話せることに話題がとんでしまっています。
逆に話題の継続性が獲得されている発話は以下のような例があります。
子供がお風呂の入り方について説明しています。「洋服脱いで、お風呂にジャポーンって入って、そのあと身体洗って……」
上記はお風呂の手順について話題が逸れることなく説明できています。
幼児の話し方でよくある特徴一覧
参考資料
『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧
『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧


