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今日一日の区切りで生きることの大切さ|道は開ける(デール・カーネギー)

公開日:2025年7月20日


 
 

一日の区切りで生きることの大切さ

 「過去は変えられない」「まだ来ていない未来を不安に思ってもしょうがない」といった教訓は、よく言われることかと思います。

 人の悩みや不安は思った以上に「変えられない過去」や「起こるかもわからない未来」に関するものが多いです。

 つまり過去や未来にとらわれず、今日に集中することができれば、かなりの悩みが解消する可能性があります。

 デール・カーネギーの著書「道は開ける」を参考に、悩みに対する処世術について考えていきます。

 
 
 

解説

「道は開ける」について



 「道は開ける」とは、アメリカの作家であるデール・カーネギーが書いた悩みに対する考え方の本です。

 悩みや不安は誰もが経験し、場合によっては心身を害する人も少なくありません。
 しかし多くの人は悩みに対する具体的な解消法や考え方を学んだり指導を受ける機会がありません。

 そのことに問題意識を持ったカーネギーは、悩みに関する研究資料や人々の実体験を集約し、「道は開ける(原題「How to Stop Worrying and Start Living」)を完成させます。

 「道は開ける」は、「悩んだときにはどうすればいいか」のヒントを与えてくれる世界的名著と言えます。

 「道は開ける」には悩みに対する様々な考え方や工夫が記されていますが、そのうちの一つが「今日、一日の区切りで生きる」です。

 
 

今日に集中することが一番の未来への準備

昨日の重荷に加えて、明日の重荷まで今日のうちに背負うとしたら、どんな強い人でもつまずいてしまうでしょう。過去と同様、未来もきっぱり閉め出しなさい。

サー・ウィリアム・オスラー
D・カーネギー『道は開ける』創元社(1999)p27より引用

明日の準備をする最良の手段は、諸君の全知全能を傾け、あらゆる情熱を注ぎ、今日の仕事を今日中に仕上げることであると説いたのだ。これこそ未来に対して準備を整える唯一の方法と言えるだろう。

D・カーネギー『道は開ける』創元社(1999)p27より引用

 悩みを紐解いていくと、(変えることのできない)過去に対する後悔であったり(まだ来ていない)未来に対する不安であったりすることが多いです。

 しかしながら、それらに心を奪われ今この瞬間、今日を犠牲にしていては悩みの悪循環に陥ってしまうでしょう。

 カーネギーが指摘する通り、「今日一日の区切りで生きる」ことは悩みを解消する一つの方法と言えます。

 また、今日に集中することが結果として明日の充実にもつながるという教訓は非常に深いと思います。

 あれこれと明日のことを不安に思わず、まずは目の前のことをやる。
 それは心の安定にもつながるでしょう。

 
 
 

参考資料

D・カーネギー『道は開ける』創元社、1999年

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