ASSQの得点のカットオフ
ASSQ(高機能自閉症スペクトラム・スクリーニング質問紙)のカットオフ値は以下のように考えられます。
- 高い感度での評価:親評定11点、教師評定13点
- 他の障害との鑑別的な評価:親評定19点、教師評定22点
このようにASSQのカットオフは複数あり、状況に応じて使い分ける必要があります。
以下、ASSQのカットオフについて掘り下げていきます。
解説
ASSQの得点
ASSQは27個の質問に「はい(2点)」「多少(1点)」「いいえ(0点)」の3段階で答えていきます。
つまりASSQの得点は0点~54点の間となります。
そして得点が高いほど自閉症スペクトラム障害の傾向が強い可能性が示唆されます。
高い感度での評価
教育相談のようなシチュエーションでは親評定11点、教師評定13点をカットオフとすることが望ましいでしょう。
理由としては、「定型発達児が多い集団の中から気になる子を見つける」ようなシチュエーションでは、困難さを抱える子供を「見過ごす」ことを避けなければいけません。
このため高い感度が必要になります。
ここでいう感度とは、ASSQで自閉症スペクトラム障害の可能性が示唆され、実際の診察でも診断に至る一致率です。
集団の中から気になる子をピックアップする場合、支援の対象となる子を取りこぼす事態を避けることが重要です。
このため端的にはASSQのカットオフを広めにすることが有意義です。
他の障害との鑑別的な評価
病院で用いるようなシチュエーションでは、親評定19点、教師評定22点をカットオフとすることが望ましいでしょう。
理由としては、専門機関では気になる子のピックアップではなく詳細な鑑別が求められる可能性が高いからです。
つまり、病院やクリニック、療育施設ではすでにある程度ふるいにかけられて「気になる子」が来院します。
そして来院した子の困り事が、何に起因するものなのか詳細評価・掘り下げる必要があります。
その子の困り事が自閉症スペクトラム障害を背景としてるのか、知的障害を背景にしているのか、家庭環境に関係しているのか。などです。
そういった鑑別のためには、自閉症スペクトラム障害に該当しない子までカットオフに該当しないよう、カットオフ値を高めに設定することが有意義でしょう。
ASSQとは?
参考資料
井伊智子・林恵津子・廣瀬由美子・東條吉邦(2003)『高機能自閉症スペクトラム・スクリーニング質問紙(ASSQ)について』(国立特別支援教育総合研究所)2025年3月15日閲覧



