脱感作とは?
脱感作療法とは簡単に言うと徐々に感覚に慣れていくための方法です。
口腔ケアなどを行う際に、過敏がある場合は脱感作を先に取り入れます。
脱感作は遠位からゆっくり始めて徐々に正中へと近づけていきます。
摂食嚥下障害のリハビリにおける脱感作
感覚に敏感なことを過敏と言います。
身体に過敏があると、本来行ったほうがいい手技ができない場合があります。
例えば口腔ケアやマッサージ。
口腔衛生や肺炎予防の観点から重要ですね。
しかしながら、
口腔周辺に過敏があるとなかなか第三者の口腔ケアやマッサージの実施が難しいものです。
本人さんも不快ですしね。
一方で、臨床において口腔周辺や口唇は確かに過敏であることが多い部位です。
そのため、
過敏がある場合は口腔ケアやマッサージに先立って脱感作を先に行うことが大切になってきます。
脱感作の方法
脱感作は基本的には正中や中心から遠いところから近いところに向かって徐々に行います。
例えば口腔に過敏がある場合は、掌や腕など遠い所から触れていき、徐々に頬など口腔周辺に近づいていきます。
脱感作は掌全体を使ってゆっくり圧迫するように、包み込むように触れていきます。
頻繁に速く手をずらしたり離したりしないようにします。
脱感作に要する時間は個人差がありますが、口腔ケアに関する脱感作の論文などを見てみると、
脱感作は2分前後の時間を要する場合があるそうです。
まとめ
脱感作療法とは簡単に言うと徐々に感覚に慣れていくための方法です。
過敏がある場合は口腔ケアやマッサージに先立って脱感作を先に行うことが大切になってきます。
脱感作は基本的には正中や中心から遠いところから近いところに向かって徐々に行います。
掌全体を使ってゆっくり圧迫するように、包み込むように触れていきます。
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参考資料
『口腔ケアに対して拒否のある要介護高齢者への脱感作の手法による効果の検討』(J-STAGE)2019年5月27日検索