食育という言葉がある通り、毎日の食事の時間も子供にとっては成長と学びの場です。
食事は「習慣を作ること」を念頭に取り組んでいきます。
1. 小分けにつぐ
2. 完食の習慣を作る
3. 一口は少なく
4. 親が不味いと思うものは不味い
5. でも親が美味いと思うものが美味いとは限らない
6. おわりに~手間をかけてあげる~
7. その他の記事
小分けにつぐ
子供は思った以上1回の食事の量は少ないものです。
料理は少ないくらいで小分けについだほうがいいです。
全部食べて足りないならおかわりするくらいがいいです。
おかわりをよそってあげるのが面倒だから、ついつい親は1回でちょうど食べ切れるギリギリの量を狙います。
そして多くの場合、子供はそれを残します。
それを繰り返していたら、子供にとって出された食べ物はいくらか残すのが当たり前になってしまいます。
完食の習慣を作る
食事を残すことが続くと、子供は目の前に出された物を残す習慣がついてしまいます。
幼い頃に「ご飯を全部食べ切った」という完食の経験を積むことはすごく大切です。
そしてこの完食の経験は「残さず食べなさい」と叱咤するのではなく、自然と完食に至るようにしてあげることが大切です。
一口は少なく
離乳食の時期やその直後は親が子供に「あーん」食べさせてあげることが多いでしょう。
自分の食事もあるので、子供に食べさせてあげることはけっこうたいへんですよね。
ついつい、一口をスプーン山盛りいっぱいにして、回数を少なくしようとしてしまいます。けれど子供の一口は本来そんなに入らないものです。
少ないくらいの一口を、きちんと口の中におさめてこぼさないように咀嚼する。
幼い頃の子供は食べることも練習です。
親が不味いと思うものは不味い
家事に育児に多忙だと、食事に時間をかけられないこともあります。
1つのお皿にご飯とおかずと汁物を一緒に入れて子供に渡すお母さんもいるかもしれません。
子供は小さい頃はうまくスプーンなどですくえない。
食べてるうちにいろんなご飯が混ざってひどいことに。
そうなったら、もう子供も食べたいとは思わないでしょう。
赤ちゃんや幼児は大人と確かに味覚が異なるものです。
「子供は私と味覚が違う」。その認識がいつしか「私が食べない物でもこの子は食べる」と拡大解釈をしてしまいます。
ご飯にスープが混ざってぐちゃぐちゃになっても、子供だから食べると思い込んでしまう。
けれど、本当は子供だってそういうのは嫌です。
そういうのを食べるのは、自分で料理や配膳のできない子供が習慣の中で仕方なく慣れてしまったからです。
大人も子供も食事に関する美醜の感覚は一緒です。
でも親が美味いと思うものが美味いとは限らない
その一方で、大人が美味しいと思うものが必ずしも子供も美味しいとは思わないこともありますね。
人間は誰しも自分の成長や経験の中でその時期その時期の美味しいものがあるのです。
幼い頃は薄味で。
おわりに~手間をかけてあげる~
親がおかずに醤油をかけたら、子供も自分のおかずにかけてほしいと言うことがあります。
大人の真似をしたいし、一緒がいいし、自分も一人前として扱ってほしいのです。
そういう感覚はとても重要です。
真似るは学ぶです。
子供は模倣の中で成長します。
たくさんかけなくていいです。
少し醤油をかけるだけでも子供は満足するかもしれません。
大切なのは同じ物を共有することで感情を共有することです。
そういった模倣が、先々に「お箸を使ってみたい」や「オムツじゃなくてトイレに行ってみたい
」といったチャレンジ精神につながります。