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ギャングエイジ期(9~11歳頃)の発達といじめ
小学校中学年および高学年にあたる9~11歳の時期は、ギャングエイジ期と呼ばれ集団活動が活発になっていきます。
これにより子供達のいじめは公然と行われる集団いじめが特徴的となっていきます。
以下、9~11歳頃の発達的特徴に触れ、その後にいじめの特徴および対応方法を見ていきます。
発達段階の解説
多面的理解
人間関係において多面的な理解が可能となってくるのがこの時期です。
例えばA君とB君の喧嘩に対して、安易に「どちらかが悪い」とするのではなく、「お互いに誤解があった」といったより広い視点での解釈ができるようになっていきます。
また自分自身についても、自分の性格や態度を客観的にとらえる「自己客観視」ができはじめます。
このように、それまでは一方的理解であった人間関係について、多面的に理解をできはじめるのが9~11歳ギャングエイジと呼ばれる時期です。
カテゴリー的思考の深まり
9~11歳の時期はカテゴリー的思考も高まり、集団の「内」と「外」の認識も強まっていきます。
これに伴い仲間外れや集団内の独自ルールなども発生していきます。
友人関係の維持
仲間意識が高まる中で、友人関係の維持のために「お互いが正の意味を持った行為や態度を示す」ことが求められています。
例えばグループ内の暗黙の了解を守るといったことです。
このような「仲間の掟」が発生し、これを守れないことがトラブルやいじめにつながっていく場合が多々出てきます。
いじめの解説
いじめの特徴
要因
対応方法
いじめの段階区分
参考資料
丸山真名美(1999)『思春期の心理的特徴と「いじめ」の関係』(心理科学研究会)2024年3月8日閲覧
楠凡之(1997)『少年期のいじめ問題の発生機序と教育指導 : 自我・社会性発達の観点から』(心理科学研究会)2024年4月28日閲覧