1. いじめが多いのは何年生?
小学校生活で親が心配する物事の1つにいじめがあります。
加害者にせよ被害者にせよ、我が子はいじめに関わっていないか気になるものです。
いじめって、小学校では何年生くらいの時期に最も多いものなのでしょう?
平成28年度の現状を調査し、平成29年に作成された文部科学省の調査によると、
いじめの件数は2年生や3年生頃がピークとなっています。
2. いじめの定義と発生率
文部科学省によると、
いじめとは、
心理的または物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む)であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの。また、起こった場所は学校の内外を問わない。
としています。
当然ながら、世の中の全てのいじめが明るみに出ているわけではないので、件数として認知されているいじめは氷山の一角なのかもしれません。
それでもいじめについて調査し現状を知ることは有意義ではあると思います。
平成28年度においていじめの認知件数は児童1000人あたり23.9件。
少なくとも子供達の約2%がいじめにあっていると考えられます。
3. いじめの学年別件数
そんないじめですが、学年別に見るとその件数は、
1年生:42,513件
2年生:45,814件
3年生:45,549件
4年生:40,438件
5年生:34,424件
6年生:29,183件
となっています。
小学校前半は増加していき、後半からは下がっていくことがわかりますね。
この4年生以降が、本当にいじめが減っていっているのか、認知されにくくなっているのかは正直わかりません。
しかしながら確かに言えることは、
1年生から学年が上がるにつれていじめは増えているということです。
4. まとめ
以上のように、いじめは認知件数からみると3年生頃にピークとなり、その後は件数が下がっていきます。
1年生から学年が上がる中でいじめの件数は増えているので、
我が子が1年生の頃いじめに関わっていなかったからといって安心はできないでしょう。
初めての小学校生活が1年終わった2年生は、親も安心しがちですが、しっかり我が子を見守りたいものです。
また、小学校後半はいじめも複雑化するでしょうから、子供が言葉にできない気持ちを汲み取れるよう、親としては日々子供の精神面を気にかけてあげたいものですね。
5. その他の記事
6. 参考資料
『平成28年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(速報値)について』(文部科学省)2018年8月25日検索