IQが高い子は勉強もできるのか?
IQ(知能指数)が高い子は、学校のテストの点数も高いのでしょうか?
統計的には、知能と学力には関係性があるようです。
しかし、
知能と学力の関係性がより強くなってくるのは小学校3年生以降です。
以下、もう少し詳しく。
知能と学力の関係性
聖徳大学による小学生を対象にした調査・研究によると、
いずれの学年においても知能と学力には有意な相関があったそうです。
しかしながら、1・2年生時は、知能偏差値から学力を推測することは3年生以降と比べると難しかったそうです。
つまり、
保育園・幼稚園の頃にIQが高かったからといって、小学校に入学したらすぐ成績がいいかといえばそれはわからないということです。
その一方で、
3年生、4年生と学年が上がってくるとやはりIQの高さが学力に影響してくるようです。
子供にとってのIQ
今回の聖徳大学の研究に限らず、
幼児期のIQが実際の学習の状況を反映しないことはよく言われます。
幼い頃は気分のムラや、家庭学習の差、取り組む問題もそこまで難しくないなどの点から、正確な知能が測りにくいものです。
IQの値の正確性が増してくるのは3・4年生頃からと言われています。
俗にこの時期は「9歳の壁」なんて言われますね。
勉強も本格的に難しくなって、本当に学習内容を理解しないと解けないレベルになってきます。
勉強が難しくなり、「ついていける子」と「ついていけない子」がはっきりわかれてくる。
こういった状況から「9歳の壁」と言われます。
おわりに
小学校3・4年生というのは、1・2年生と比べると勉強が急に難しくなる時期です。
逆に4年生までの学習内容をしっかりマスターすれば、以降の学習も取り組みやすいです。
1・2年から3・4年になる際の勉強の難しさに比べれば、
3・4年から5・6年になる際の勉強の難しさのほうがなだらかに感じるものです。
3・4年生というのは親も子供も小学校生活に慣れてきた頃ですが、
ある意味初心に立ち返った気持ちで子供の勉強をサポートしてあげたいものです。
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参考資料
『児童期における知能と学力の変動パターンの検討』(聖徳大学機関リポジトリ)2020年3月17日検索