人間は意外と自分の気持ちに気づけないものです。
わかっているようで、自分のことが一番わからなかったりするものです。
自分では平気なつもりだったのに、
実はストレスが溜まっていて身体を壊したなんて経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
自分の感情に気づくことは大切です。
自分の感情に気づくためには、感情を言葉で表し認知することが必要です。
今日は感情を表す言葉を改めて見てみましょう。
「嬉しい(うれしい)」とは幸せな感情の一つです。
気持ちがすっきりと晴れ渡り、楽しい気持である状態です。
「ありがたい」という気持ちから「うれしさ」を感じることもあります。
嬉しい感情は、自分にとって良いことが起こったときにわきやすいものです。
また、良い状況を想像しその通りに現実がなったときに人は嬉しいものです。
嬉しいと対をなす言葉と言えるでしょう。
悲しいと人は涙を流すこともあります。
起こった現実が自分にとって好ましくなく、またその状況を変えることができないときに人は悲しくなります。
「悲しい」気持ちと「辛い」気持ちは似ています。
どちらも耐えがたいという気持ちです。
「不安」とは、このあとどうなるかわからなくて心が落ちつかないという気持ちです。
今日の晩御飯が「ハンバーグ」か「ステーキ」。
あなたはどちらも好きだとします。
この時の感情は「楽しみ」です。
これから起こることが、どのパターンでもその人にとって好ましいなら「楽しみ」という感情がわきます。
けれど、晩御飯が「ステーキ」か、「何もない」かもしれないといったときは不安です。
これから起こることが、良いことかもしれないし悪いことかもしれないときに人は不安になります。
不安の反対の感情が安心です。
不安が、これから起こることがわからないのに対し、
安心はこれから起こることが自分にとって好ましいと信じ切れるときの感情です。
ポイントは、信じることができるかということです。
例えば結婚。
結婚すれば、誰でも離婚する確率はゼロではありません。
そういうときに、パートナーを信じきれない人は不安を感じ、信じ切れる人は安心を感じます。
もちろん客観的な事実を下に不安や安心を人は感じることもありますが、
事実以上に自分がどう思うかということが重要です。
自分にとって良いことが起こると信じ切れるときに、
人は「安心」を感じることができます。
これから起こることが良いことかもしれないけれど、悪いことかもしれない。
そういうときは人は「不安」を感じます。
そして、これから起こることがおそらく自分にとって悪いことだろうと確信するとき、人は「怖い」という感情を持ちます。
これも「不安」や「安心」と同様で、
客観的な事実よりも主観的な思い込みが大きく影響します。
自分にはどうすればいいかわかっている。
問題の解決の仕方を知っている。
けれど事情があり行動ができなかったり、人がそのように行動しないときに人はイライラします。
「イライラする」とは、
自分がしたいことや他人にしてほしいことが実現できないときにわく感情です。
自分がしたいことや他人にしてほしいことが実現できないときに人はイライラします。
けれど方法を工夫すれば本来は自分がしたいことをできたり、してほしいことをしてもらえたりできた可能性に後から気づくことがあります。こういうとき、人は悔しさを感じます。
「悔しい(くやしい)」とは、
「ああすればよかった」「本当はこうできたのに」と後から考えて心が晴れない感情です。
これらは「後悔」という形で心に積み重なっていきます。
関連記事:どんなときにどんな気持ちになるのか。感情の例