子供のおもちゃを小児発達学の側面からレビュー&解説します。
「日本地図パズル」のレビュー
おもちゃは
- 興味性(子供が夢中になれるかどうか)
- 知育性(遊ぶことで子供の成長や発達を促せるか)
- アクセス(購入しやすい、片付けやすい、壊れにくいなど)
- クオリティ(凝った作りや新しい試みなどおもちゃ自身のクオリティ)
といった点が評価のポイントになるのかなと思います。
「日本地図パズル」は「興味性」も「知育性」もハマる子にはすごくハマるおもちゃでしょうが、一方でパズル特有の「なくしやすい」「片付けがたいへん」といったところは避けられないでしょう。
「沖縄」のパーツとかすごくなくしやすそうですよね。
一方で、
日本地図に興味が出ているような時期のお子さんは読み書きをはじめとして学びも遊びもそのレパートリーが増えていて、そういう時期に必ず地理を覚え込む必要性があるかと言えば微妙なので必須のおもちゃというわけでもないでしょう。
「くもんの日本地図パズル」とは?
「くもんの日本地図パズル」とは文字通り日本地図のパズルです。
日本地図のパズルはいろいろありますが、
その中の有名どころとして、くもんの日本地図パズルがあります。
くもんのおもちゃはしっかりした作りで信頼できますが、そのぶん価格はお高めな傾向。
「くもんの日本地図パズル」も例外なく、しっかりした作りで物はいいです。
価格は2000円前後。
類似品の相場が1000円前後~3000円前後なので普通くらいですね。
日本地図のパズルを買うなら「くもんの日本地図パズル」は妥当な選択なのではないでしょうか。
「日本地図パズル」を小児発達学的に考察
抽象的な概念の理解の発達に伴い、個人差はありますが
子供は6~7歳頃から地図に興味を持てるようになってきます。
「くもんの日本地図パズル」の対象年齢は5歳以上。
純粋なパズルとして入っていって、取り組む過程の中で地図を勉強していくという感じなのでしょう。
子供が日本地図パズルで遊ぶにあたって、
親は「パズルを通して地図を覚えてほしい」という思いがあるのではないでしょうか。
とはいうものの、先述の通り子供からしたら「ただのカラフルな形がいろいろあるパズル」になりがちです。
子供一人で取り組んでいてはなおのことそうでしょう。
地図を意識して「日本地図パズル」を遊ぶなら、
子供と会話をしながら親が一緒に子供と遊ぶことが大切です。
「○○ちゃんが住んでる東京はここなんだよ」
「おじいちゃんが住んでる福岡はここだよ」
「北海道みたいに、日本は上のほうが寒い場所なんだよ」
そういった「会話」や「やりとり」を大切にします。
まとめ
おもちゃは自由に遊んでいいものです。
ましてや、「これはこの子の教育に良いか」なんて親が考えて与えても子供にとっては窮屈なものです。
子供自身の興味を大切にしてあげればいいのです。
しかし一方で、
「そのおもちゃがどんなおもちゃなのか」ということを理解しておくと、役に立つことがあります。
親がそのおもちゃがどういうおもちゃなのか理解することが大切なのです。
以上を踏まえた上であくまで目安として、おもちゃを5段階評価してみます。
- 5点:興味性・知育性・アクセス・クオリティ いずれも「とても」高い
- 4点:興味性・知育性・アクセス・クオリティ いずれも高い
- 3点:普通。子供や親の遊び方次第。
- 2点:夢中になりやすいけど知育性は低い、知育性は高いけど子供からしたらつまらない。などアンバランス。
- 1点:興味性・知育性・アクセス・クオリティ いずれも高くない
の5段階評価です。
この考えでいくと、
「日本地図パズル」は3.5点かなと思います。
日本の地理を覚えるというのは確かに大切なことです。
けれどその一方で、
「どこにどんな都道府県があるか?」というのはいわゆる「暗記」であり、俗に言う「ググればわかること」なんですよね。
子供にとって本当に大切なのは「考える力」だったり自分で何かを作りだす「創造力」であったりします。
日本地図パズルで遊ぶときは、そういったことを念頭に「一緒に」取り組む機会を設けたらいいのではないのでしょうか。
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