「ベイブレード」のレビュー
- 興味性(子供が夢中になれるかどうか)
- 知育性(遊ぶことで子供の成長や発達を促せるか)
- アクセス(購入しやすい、片付けやすい、壊れにくいなど)
- クオリティ(凝った作りや新しい試みなどおもちゃ自身のクオリティ)
といった点が評価のポイントになるのかなと思います。
ベイブレードは「知育性」はやや低いですがその他の要素はバランスが良いおもちゃなのではないでしょうか。
子供の発達を促すという観点から考えると、
ベイブレードはあくまで娯楽の域を出ず、子供の成長を促す目的であえて買う「知育おもちゃ」ではないですね。
「ベイブレード」とは?
ベイブレードは昔ながらの遊び「ベイゴマ」を現代風にアレンジしたおもちゃです。
ベイゴマは紐をコマに巻きつけて回すためそれなりのコツが必要ですが、
ベイブレードは専用の発射台から紐あるいはプラスチック製のスティックを引っ張るかたちでコマを回します。
そのため誰でも簡単に楽しめます。
現在のシリーズは「ベイブレードバースト」とされ、
コマがぶつかり合うとパーツが外れる(バースト)ような仕組みになっていて、より派手な動作を楽しめます。
「ベイブレード」を小児発達学的に考察
子供の発達において、駒遊びが寄与できる点はまず「手先の発達」が考えられます。
さらに相手と対戦することで「勝負」の悔しさや嬉しさを学ぶ機会になるでしょう。
指先を使うことは繊細な動作や力加減を遊びながら学ぶことができ発達を促します。
ベイゴマ遊びはその点において非常に有意義な遊びと言えますが、
先述の通り、ベイブレードは誰でも遊びやすくしたゆえに、コマを回すためにそこまで手先の巧緻性は必要としません。
また、「勝負」に勝つことや負けることの悔しさは幼児期から芽生える感覚です。
一方、ベイブレードはメーカーのホームページを見ると対象年齢は6歳以上。つまり学童期頃。
勝負感覚を学ぶには悪い時期ではないですが、ものすごくピンポイントで合っている時期でもないですね。
まとめ
おもちゃは自由に遊んでいいものです。
ましてや、「これはこの子の教育に良いか」なんて親が考えて与えても子供にとっては窮屈なものです。
子供自身の興味を大切にしてあげればいいのです。
しかし一方で、
「そのおもちゃがどんなおもちゃなのか」ということを理解しておくと、役に立つことがあります。
親がそのおもちゃがどういうおもちゃなのか理解することが大切なのです。
以上を踏まえた上であくまで目安として、おもちゃを5段階評価してみます。
- 5点:興味性・知育性・アクセス・クオリティ いずれも「とても」高い
- 4点:興味性・知育性・アクセス・クオリティ いずれも高い
- 3点:普通。子供や親の遊び方次第。
- 2点:夢中になりやすいけど知育性は低い、知育性は高いけど子供からしたらつまらない。などアンバランス。
- 1点:興味性・知育性・アクセス・クオリティ いずれも高くない
の5段階評価です。
この考えでいくと、
「ベイブレード」は3.5点かなと思います。
「興味性」は高いでしょうがそれ以外の要素は普通かなと。
3点ではなく3.5点というように0.5点加点したのは、
ベイブレードは扱いやルールが簡単でわかりやすいので、子供同士や子供と親で一緒に遊びやすいからです。
おもちゃは一人で遊んでもいいですが、誰かと共有できることで遊びの幅は広がります。
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参考資料
『ベイブレードバースト』(タカラトミー)2019年1月15日検索