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小学校6年生の算数の内容と家庭学習の考え方|子供の発達心理学

公開日:2020年5月7日


 
 

小学6年生の算数の要点

6年生は小学校の最終学年ですね。
学習としては6年間の集大成になります。

子供達は小学校6年間で、
どのような学力を身に付けるのでしょう?

文部科学省の学習指導要領を参考にすると、

小学6年生の学習内容をおさめると
整数・小数・分数で四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)ができ、
簡単な面積や体積も求めることができます。

また、

図や表を活用して比例関係を見出したり、
文字を使って公式を考えることができてきます。

そして他の学年と比較して
6年生で扱う内容として特徴的なのが、

速さの学習や
文字を使って式を作ること
縮図・拡大図や線対称・点対称の学習

などがあります。

 
 
 

小学校6年生の算数の学習内容

計算

  • 分数の掛け算や割り算ができる
  • 小数および分数の計算能力の定着

これをもって
整数・小数・分数で四則演算が可能になります。

 
 

測定

  • 円の面積の求め方を考える
  • 角柱及び円柱の体積の求め方を考える
  • 速さについて求めることができる
  • メートル法の単位の仕組みについて理解を深める

メートル自体はすでに取り扱われている単位ですが、
速さの学習と並行して理解を深めていきます。

 
 

図形

  • 縮図や拡大図について理解する
  • 対称な図形について理解する

 
 

数学的思考

  • 比例関係について式・表・グラフを用いてその特徴を調べる
  • 反比例の関係について知る
  • a,xなどの文字を用いて式に表す
  • 資料の平均について知る
  • 度数分布を表す表やグラフについて知る

「度数分布」とは平たく言うと、
数量をいくつかに区切って、それぞれの個数を表にしたものです。

例えば生徒のテストの点数と人数を度数分布で表します。

0〜25点:5人
25〜50点:10人
51点〜75点:15人
76〜100点:5人

といった感じです。

言葉で聞くとお堅い感じですが、
まあ、よく見るパターンの表ですよね。

 
 
 

子供の発達からみた6年生の算数

小学校の算数は大きく
「数と計算」
「量と測定」
「図形」
「数量関係(数学的思考)」

の4つの領域で構成されています。

全体を通して、
「数と計算」が比較的学習項目が多いです。

しかしながら、
最終学年である6年生にもなってくると
計算のウエイトは少なくなり、
逆に数学的思考にボリュームが出てくる印象を受けます。

まさに中学校の数学に向けた学習ですね。

算数から数学への内容の変化に戸惑いそうな気もしますが、

これまでの学年の学習内容をしっかりマスターできているのであれば、必要以上に不安に思うことはないでしょう。

 
 
 

おわりに(家庭学習のポイント)

小学校6年生の家庭学習としては、
自分の苦手やつまずきをできるだけ克服し、中学生に備えたいものです。

もちろん、自分の得意を見つけることも大切ですが。

また、例えば
「学校で習うけど、実際デシリットルって日常あまり使わないよね」
といった大人目線だと微妙な学習内容ってありますよね。

バランスよく学習することは大切ですが、
以後の学習であまり使わない暗記項目に時間を割くよりは、

整数・小数・分数の四則演算をスムーズにしつつ、
文章問題を解いたり論理的に考える「数学的思考」に
磨きをかけていきたいものです。

 
 
 

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参考資料

『学習指導要領「生きる力」 第2章 各教科 第3節 算数』(文部科学省)2020年4月14日検索

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