会話は代表的なコミュニケーション方法のひとつです。
会話を円滑に進めることはソーシャルスキルトレーニングの中でも大切です。
【人と人の間には会話が発生する】
発達障害やそのほか少数派的な価値観を持つ人の中には沈黙が苦にならない人もいます。
しかし一般的には人は他人がいるのに会話がないと気まずさを感じます。
正しいか正しくないかは別として、
仲が良い人が近くにいると会話が発生することが一般的です。
【話が弾むとはどういうことか?】
「話が弾む」という表現があります。
話が弾むとなんだかコミュニケーションが上手くいっている気がします。
話が弾むとは具体的にどういうことでしょう?
話が弾むためにはどうしたらよいでしょう?
【互いが発言している】
まず前提として互いがバランスよく発言していることが挙げられます。
どちらか一方ばかりが話し、他方は聞いてばかりで一言もないというのは話が弾んでいるとは言い難いです。
人は基本的には聞くことより話すことの方が好きな動物です。
また、相手が長時間聞き入ってしまうほど話が上手い人なんて滅多にいないと考える方が現実的。
どちらかしか話してないというのは、聞いてる側ががまんしてくれていると考えてまず間違いないでしょう。
それは話が弾んでいるとは言えません。
【話が弾む聞き役であれ】
話を弾ませるためには聞き役でありましょう。
それもただの聞き役ではなく、相手が話しやすい聞き役です。
特に知り合って間もない時は相手も何を話していいかわからないものです。
相手が話すことを促せるような聞き役であることが大切です。
【相手が話しやすい聞き役とは?】
「相手が話しやすい聞き役」とは「相手の話に興味を持っている聞き役」のことです。
肯定的な興味を持っていることが大切です。
否定的ではいけません。
「それは違うよね」
「それは間違っているよね」
など否定ばかりしていては相手も話したくなくなってしまいます。
【知識は必要ない】
良い聞き役であるために博学である必要はありません。
「いろいろな話題に豊富でないと会話に困る」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
大切なのは興味を持つことです。
例えば相手はサッカーが好きだとします。
あなたにサッカーの知識がなくても会話を弾ませることはできるのです。
「週どのくらいされているんですか?」
「高校サッカーって今どこが強いんですか?」
「私オフサイドの意味がよくわからなくて」
相手に教えてもらうような姿勢でいきましょう。
人は人に教えることに悪い気はしません。
【積極的傾聴】
肯定的に聞きながら、
「○○はどうですか?」など相手の話が広がるような質問をしていきます。
このような聞き方をアクティブリスニングなんて言ったりもします。
【相手の話を聞き、自分も程よく話す】
相手の話に対して肯定的な相槌や質問は大切です。
肯定的な質問をすることでただ頷くよりも会話に入っている感じがします。
弾む会話にはお互いがバランスよく話すこととが重要です。
感覚としては
相手にたくさん話してもらい、自分もそれについて発言する感じです。
自分の発言は相手がより話しやすいようにするための導線にするのです。
自分がたくさん話し、相手がそれに合わせて話すではありません。
【話題は変わっても変わらなくてもいい】
弾む会話は話題を変えなければいけないわけではありません。
逆に同じ話題でいないといけないわけでもありません。
ころころ話題が変わってもお互いが楽しければ問題ありません。
ずっと同じ話題でディープな会話をしても、お互いが充実感を感じれば問題ありません。
話題を変えるか変えないかが問題ではありません。
空気が読めず、まだ相手が話したいのに話題を変えてしまうことが問題なのです。
あるいは相手はもうその話題はうんざりしているのに長々あなたがその話題を続けていることが問題なのです。
そのため話題を変えるか否かは相手に主導権を持たせた方が無難です。
相手が話題を変えるというのはその話題に満足したか興味がないかのどちらかです。
【大切なのは会話全体の流れ】
肯定的に聞き、相手が話しやすそうな質問をする。
相手が話題を変えたらすっとその流れに乗る。
話が弾むコツは知識を増やすことでも言葉が巧みになることでもありません。
相手が話しやすい聞き役であることです。
全体の流れを大切にすることです。