会話術

「文脈をしっかり伝える」ことは会話で誤解を受けないために必要

公開日:2017年4月6日

人と良好な人間関係を築ける力は充実した人生を歩むためには役に立ちます。
そのためにもコミュニケーション能力は重要なわけですが、コミュニケーションに苦手意識を持つ人も多いのではないのでしょうか?
 
 
 

コミュニケーションが上手い人


コミュニケーションが上手い人とはどういった人でしょう?

いろいろありますが、その一つに空気が読めるというスキルは大切です。

「空気が読める」とはもう少し具体的に言うと
・相手が「どのように思っているか」わかる
・場の流れがどういう流れかわかる

といったことです。

「相手はこう思っているだろうから、こういうふうに伝えたほうがいいな」と空気が読めると自分の言動を相手に合わせて微調整できます。

逆に空気が読めないと、相手と気持ちのすれ違いが生じます。
人とコミュニケーションをとる上で、この気持ちのすれ違い(ちぐはぐした感じ)は非常に違和感があります。

コミュニケーションを上手く行うためにはこの気持ちのすれ違いをいかになくすかが大切です。
 
 
 

コミュニケーションが苦手

気持ちのすれ違いをなくすには、空気を読んで相手の気持ちを察して自分の言動を調整します。

とは言っても、それができたら苦労はしませんよね。
空気を読めない人がいきなり空気を読もうと思って無理をしても見当違いなことをしてしまうのがオチです。

空気が読めない人は無理に空気を読もうとしないで、
「空気が読めない」前提でコミュニケーションの対策を練ったほうが
結果としてコミュニケーションはうまくなります。

 
 
 

文脈を伝える

例えば「元気ですね」という言葉があります。

冬の公園で寒さに負けず楽しそうに遊んでいる子供がいます。
その子を見てお母さんに「元気ですね」と言うと悪い気はしません。

一方、ファミレスで騒いでいる子供。お母さんは周囲に申し訳なさそうです。
そういうときにお母さんに「元気ですね」と言うと皮肉や非難かなと相手は思うでしょう。

たとえあなたが子供が騒いでいることを気にしていなくて、本当に純粋に「元気だなあ」と思っていても、上記のファミレスの状況で「元気ですね」と言うと相手は皮肉や非難と相手は捉えます。

このように、言葉は言葉だけ伝えるとあなたの意図とは別の受け止められ方をすることがあります。

空気が読める人は相手がどう捉えるか考えながら言葉を臨機応変に変えて表現します。
しかし空気を読むことが苦手と感じるなら(言葉を適切に選択できないリスクがあるなら)、自分の意図も一緒に伝えることをおすすめします。

さきほどのファミレスの例です。
子供が元気に騒いでいて、気の弱いお母さんはたじたじです。
隣の席のあなたと目が合ったのでお母さんはあなたに「すみません」と言ってきました。

しかしあなたの印象としては子供はそこまでうるさいわけではなく、お母さんが気を遣い過ぎている印象です。
ここで「元気ですね」と一言しか言わないと、相手は皮肉を言われたと感じます。

そこで「全然気になりませんよ。子供は元気なくらいがちょうどいいですよ」などと文脈を付けたします。

本来は相手を思いやった言葉でも、一言だけで済ませると相手を非難する言葉にとられることがあります。
もしも相手に好意や親切な気持ちを伝えたいときはその過程の言葉もそえると誤解を回避できるかもしれません。

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