1. 表情や口調といった言葉以外の情報のほうが大切
会話において、話す内容というのは二の次です。
会話においては話す内容自体より、話すときの表情や口調といった言葉以外の情報のほうが大切です。
ですので、人と会話をするときは、自分の表情や口調、どんなスピードで話しているかといったことに気を配ると有意義です。
2. メラビアンの法則
心理学においてメラビアンの法則というものがあります。
人の情報の取り方には偏りがあります。
言葉からの情報はおよそ1割程度しかありません。
身振りや表情が約5割。
声の大きさやリズムが約4割。
話した内容自体ではなく、表情や口調でその人との会話の印象が9割くらい決まるというのがメラビアンの法則です。
そのため、例えば言葉では褒めていても表情が怒っていると、人は「怒られた」と感じます。
3. 会話でも重要なのは視覚情報
身振りや表情とはすなわち視覚情報です。
声の大きさやリズムは聴覚情報です。
人はまず五感のうち視覚情報に最も頼っています。
人とのコミュニケーションも例外ではありません。
人との会話においてもです。
言葉でのやりとりであっても人は視覚情報を優先します。
次いで、声量やリズムといった聴覚情報が占めます。
言葉という情報は一番最後です。
会話術となると、何か気のきいた一言が必要なように思いますが、実際のところは言葉以外の側面が大切なわけです。
4. まとめ
会話というのは人とのやりとりです。
人とのやりとりが上手くなりたいと思ったら、言葉に頼ると効率が悪い。
人と上手く会話をしたいと思ったら、矛盾するようですが「何を話すか」考える必要はありません。
表情や身振り、声の大きさやリズムに気をつけます。
相手に肯定的な意思を伝えたいなら、言葉で言うことも大切ですが、表情や口調を優しいものにします。
相手の話で盛り上がりたいなら、言葉で肯定するだけじゃなくて表情や口調を楽しそうにします。
あえて言葉に頼らず、表情や身振りや声の大きさやリズムで自分の気持ちを伝える練習をしてみてもいいかもしれません。
5. その他の記事
「文脈をしっかり伝える」ことは会話で誤解を受けないために必要